内容説明
「人間はほかの動物とは異なる卓越した、崇高な存在である」―。われわれ人間がえてして抱くそんな感覚・価値観・「神話」を、動物行動学の第一人者が軽妙に時に痛烈に打ち砕く。
目次
ホモ・サピエンスは反逆する
愛の神話
人間についての覚書
チョウ―その世界
さかだちをしてはならない
生態学をめぐって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
色々甚平
5
1950~70年代に雑誌に寄稿したものがまとめられている。動物行動学はあまり詳しくないがソロモンの指輪や攻撃などで知られるローレンツ流の解釈を多く用いられていることを、本人はあとがきで当時のその解釈の衝撃について触れている。本能なんて存在しないという考えを自分もローレンツの作品(多分「攻撃」)で知ったのだが、やはり本能という考え方はすべての前提として考えてしまっていたので、当時の衝撃を追体験できたような気持ちにはなれていたような気がする。ただ本作は動物行動学の本何冊か読んでからの方が楽しめるかも?2018/04/17
ryo
0
22020/02/25