内容説明
明梨がうっとりした顔でうなずいた。「美輪神さまって、美しい自然の精霊みたいなものだって気がする。」種友は、そのとき、昔話の言葉を思いだしていた。“人は神とともにあり、神は人とともにある。”神さまは、人間と約束をした。だから、神さまは人間のためにいっしょうけんめいやってくれているんだ。それなのに、なんて自分はおくびょうで、にげてばかりいたのだろう。種友は、しこおさんの傷や、大蛇のさびしそうな目を思いだした。小学5年生以上。
著者等紹介
横山充男[ヨコヤマミツオ]
1953年高知県に生まれる。『少年の海』で児童文芸新人賞、『光っちょるぜよ!ぼくら』(ともに文研出版)で、日本児童文芸家協会賞を受賞
大庭賢哉[オオバケンヤ]
1970年神奈川県に生まれる。雑誌等の仕事の他に自らのホームページでイラストを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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めぐ
1
子供に読む本を探していて児童書の棚で見つけた本。神話かと思い、そんな神いたっけ?と読んだら蛇神がイケメンに変身して神社で働いていてピンチに陥り、それを子供が救うというファンタジー小説。三輪の大直禰子神社あたりがモチーフだろうか。なかなか面白かった2021/09/23
読書国の仮住まい
0
妹の喘息のため空気のきれいな場所を求めて、そして父方の祖母が亡くなり住む人が居なくなった家に入るため、郷田村に家族全員で引っ越ししてきた種友。 そこは神社の隣で、親戚が担っている。 この自然豊かな郷田村を開発しようと、村議員やその手下たちが手を伸ばしてくる。2020/04/09