感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
100
えっ、えっ! 読み終わった心の第一声は「こんなの絵本にしていいのかよ」。いかん……まだまだ旧癖に縛られている事を実感してしまった。小学生の仄暗い性衝動をテーマにした絵本。と言っても別に異常な事ではなく、男なら通る道。ただし、親には絶対知られたくない。男の子が初めて母親に持つ秘密って、これに類する事が多いのではないかな。昔々ふすまをそっと開け深夜番組を盗み見した事を思い出した。(*ノェノ)キャー 恋心の合間に突然襲ってくる暴力的な衝動。妄想は牙をむき、翼を広げて夜の街を飛翔する。初版は1978年。すごい!2016/03/26
☆よいこ
64
絵本。そらで「びゅわんびゅわん」いう音はトリゴラスにちがいない。かおるちゃんはトリゴラスにさらわれる。▽『ファイヤー』https://bookmeter.com/books/15926715 を読んだので再読。初めて読んだとき、めちゃくちゃ衝撃を受けた絵本。怪獣が町を破壊し、少女をさらって行くとか、絵本の概念をぶっこわしてくれた。2021/10/08
けんちゃん
23
図書館で。タイトルが気になっていたのですが、長谷川集平さんの作品だったのですね。とりの怪獣トリゴラスが大好きなかおるちゃんを連れて行ってしまう…夜に鳴り渡る風の音に膨らむ少年の妄想…と素直に受け止めたいのですが、巻頭の評論文があまりに深く難しく書かれていて、ちょっと悩んでしまいます。長谷川集平カオスにハマりそうだな。2012/02/22
おはなし会 芽ぶっく
14
迫力ある!ボクの妄想話がスゴイ!かおるちゃんはボクにとって嫌いな存在なんだろうか?やっぱり好きな存在なんだろうか?きっと大人になっても、男性には少年の心が存在するんだろうなぁ。2019/02/22
うめ
12
思い人は、自分にはどうしようもできない理由で、ある日突然、引っ越したのかしら。少年の不条理への憤りと、不甲斐ない自分への哀しみが迫る。あと、トリゴラス怖すぎ。2016/06/05