内容説明
ぼくのおじいちゃんは、目が見えないんだ。でも、おじいちゃんなりのやり方でものを見ている。ぼくも目をとじて、おじいちゃんのやり方でやってみる。すると、もの音や、におい、ぼくのゆびさきが、たくさんのことをおしえてくれるよ。小学一年生以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
102
再読。沢山あった絵本を図書館に貰ってもらう時、それでも手元に置いた1冊。解説も感想もいらない・・この先もずーっとそばに置いておき、時々は読もうと思う。今朝は私の涙腺が緩んでいる(T_T)季節の変わり目だからか?春だからかな・・涙で心の澱を洗い流すんだ!良い物も悪い事も見える私。心の眼で視なくては・・2016/03/15
s-kozy
47
【本棚を改めて眺める】寓意性はほとんどないが、素晴らしい絵本です。小学校低学年の人に読んであげたい。「おじいちゃんは 目が 見えない」という前提で展開するお話。視覚優位が当然の我々とは違うアプローチで世界を認識するおじいちゃんとそんなおじいちゃんの世界を素直に受け止めるぼく。小さいうちに世界の捉え方は一つではないことを知るのは意義深いと思う。その点で素晴らしいということです。なんで今まで読んでいなかったのかな?2016/01/04
鴨ミール
32
これ、図書館にあって良かったわ。子どもの視線で、目の見えない人が、生活の中でどう対処しているのかをさり気なく教えてくれる児童書。読み聞かせするには長いがブックトークで紹介したい。自分もだんだん視力が落ちてきてるので、読むことで心が和んだ。2024/01/29
おはなし会 芽ぶっく
12
おじいちゃんは目が見えない。けれど目の見えるぼくとは違うものが見えている。見えるものだけがすべてじゃない、世界のとらえ方は1つじゃない事を学べる。2019/01/15
Naomi
8
目が見えないおじいちゃんは、おじいちゃんなりのやり方でものを見ている。お気に入りのおじいちゃんの家に行くと、「ぼく」もおじいちゃんのやり方で、やってみる。目を閉じると、些細な音や、匂いが、ものを教えてくれる。静かに、豊かに、世界を見ているおじいちゃん。おじいちゃんと「ぼく」の関係、おばあちゃんとの関係が素敵。わたしも時々は目を閉じてみようかな。2013/10/21