出版社内容情報
書下し。70歳の男は、あ「ある匂い」を嗅ぐことで、一気に若返ることを知り、効果のあるうちにと、さまざまな女性と……
内容説明
孝太郎は70歳。妻を2年前に亡くし、セックスはもちろん、勃起とも無縁の生活を送っていた。そんなある日、箪笥の奥からかつての恋人のパンティを発見する。奇跡的に真空パックされていたらしい。残っていた匂いをかぐと、股間が頭をもたげていた。この匂いで昔のような硬さが戻ってくることに気づいた彼は、大胆になっていくが…。書下しスーパー回春官能!
著者等紹介
霧原一輝[キリハラカズキ]
1953年愛知県生まれ。早稲田大学文学部卒業。エロスを追求しながらさまざまな文筆業を続け、2006年『恋鎖』(双葉文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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古本虫がさまよう
1
この小説の主人公(古稀)は下半身萎えた状況下に置かれていたのだが、断捨離しようと思って箪笥を開けると、奥から真空パックに入ったビニール袋が出てきた。その中には桃色、ピンクのパンティが……。妻と知り合う前に付き合っていたものの、ある事情から別れることになった恋人の履き忘れた下着を保存していたのだ。40年近く昔に密閉したのをすっかり忘れていたのだが、袋を開けて匂いを嗅ぐと、なんと萎びた「息子」がムクムクと元気になっていくのだ。これは…と。 自分には明るい未来があるかもしれないと夢想(妄想)させてくれる内容。2020/08/01