出版社内容情報
鬼の平蔵亡きあと悪化する江戸の治安。武闘派でならす火盗改与力・剣崎鉄三郎率いる「剣組」の凄まじい活躍ぶりに批判と称賛の声が…
内容説明
“鬼平”こと長谷川平蔵に薫陶を受けた火盗改与力剣崎鉄三郎は、新しいお頭・森山孝盛のもと、配下の“剣組”を率いて、関八州最大の盗賊団にして積年の宿敵“雲竜党”を追っていた。ある日、江戸を離れて捕物に向かうが肩透かし、戻るとお頭の奥方と子供らを人質に、悪党たちが役宅に立て籠もっていた…。“鬼神”と恐れられる剣崎と命知らずの“剣組”が、裏で糸引く宿敵に迫る。
著者等紹介
藤水名子[フジミナコ]
1964年、東京生まれ。作新学院を経て、日本大学文理学部中国文学科に学ぶ。1991年、『涼州賦』(集英社刊)にて「小説すばる新人賞」受賞。主に、中国・日本を舞台とした歴史小説、時代小説を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
158
『鬼平』に薫陶を受けた火盗改与力・剣崎鉄三郎!藤作家の面白そうなシリーズが始まりましたよ。積年の宿敵『雲竜党』の尻尾を捕まえそうになるも、敵は一筋縄ではいかない相手なのだ。火盗改のお株を奪うかのような密偵をつかう。あろうことか、新しいお頭・森山の役宅に押し入り妻子を人質に・・第5章まであって一件落着するのかと思ったら、え~、まずは顔見世の回なのだった。追いかけてみたいスタートだった。2018/09/04
とし
82
火盗改「剣組」(鬼神 剣崎鉄三郎)1巻。長谷川平蔵の薫陶を受け「剣組」率いる火盗改与力剣崎鉄三郎、火盗改と言えば殆どが町方と敵対する悪に見なされているが、情あり情けありの鉄三郎良いですね。2019/03/06
如月小町
6
初めての作家さん。久しぶりに捕り物物を読んだけど面白かった。「剣組」の面々が、なぜここまで鉄三郎をしたうかわからなかったけど、続きを読みたいと思った。2019/08/06
藤よい
3
シリーズ1作目。最初は引き込まれましたが、後半やや読むスピードが落ちました。次を借りるかは 微妙なところです。2019/07/07