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出版社内容情報
ドラマ化&文化庁メディア芸術祭優秀賞『弟の夫』田亀源五郎、最新作。
「俺は男が好きだ」
その秘密が、自分を、相手を、追い詰める――
高校生の井戸田宙はクラスメイトの
吉岡健太に片想いする、ゲイの高校生。
幼馴染の仲村奈桜にも秘密にしていたが、
「ホモなんて気持ち悪い」と
友人達とふざけあう吉岡の姿にショックを受け、
学校を飛び出してしまう。
海辺で佇んでいると、年配の男性から突然
「好きだった」と告げられ…。
""当たり前""が誰かを傷付ける――心ヒリつく青春ドラマ。
田亀 源五郎[タガメ ゲンゴロウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
52
【何事にも、初めてはつきものですよ】「男が好きだ」その秘密が、自分を、相手を、追い詰める――。美術部員の井戸田宙は、野球部の吉岡健太に片想いする、ゲイの高校生。幼馴染の奈桜にも秘密にしていたが、「ホモなんて気持ち悪い」と友人達とふざけ合う吉岡の姿にショックを受け、学校を飛び出してしまう――。青春ですねぇ~。<吉岡はだらしない。吉岡はガサツだ。何でこんな奴に恋をしたのか、ときどき自分でも不思議になる。とは言え、好きになっちまったんだから仕方ない。でも……この気持ちを、俺はいったいどうすればいいんだろう>。2023/01/28
小鈴
24
弟の夫が小学生にも分かるように描いたマンガならこちらは高校生のためのマンガ。弟の夫から読んでいるが、改めてロールモデルを知るって大切だなと思う。「ゲイ」をイロモノ扱いする過激な情報はあふれているが、こういうフツーの話がマンガには意外となかった。宙のカミングアウトの苦しさを通して、学生時代に打ち明けてくれた友人の苦しさがようやく分かったような気がする。こんなに思いきって話してくれたんだなぁ。 2019/01/13
澤水月
17
「弟の夫」がジェンダーに「色眼鏡」ない児童たちの視点を大切に、多様性のありかたを謳う作品とすると、「僕らの色彩」は既に偏見もあれば実地に性衝動が現実化する(コクったり付き合ったりその先も親たちが容認する年頃の)高校生たちを描く。物語は導入部、理解者相手でもカムアウト時に本人にかかる重圧がひしひし伝わる…。田亀作品はインディーズ時から愛読しているが、一般向け弟・色彩はライトタッチ。熊系男性はしっかりめに描かれるものの「若い女性」描くのはやはり苦手?ディープで自粛ない時の絵ヂカラの物凄さを知ってほしいなぁ2019/01/20
緋莢
10
(今朝の空の色 セルリアンブルー それに少しホワイトを混ぜて…あと…)高校生の井戸田宙は同級生に恋をしている。朝、相手と同じ電車になっただけで、幸運に感じられる。だが、その気持ちを簡単には伝えられない。何故なら、その同級生は男性だから…同級生の一人が、腐女子の姉の持っていたマンガを見つけて「ホモだぜ ホモ!男と男がヤってるエロマンガ!」の騒ぎ、宙の好きな相手も笑っている。 高校生男子なら、普通にありそうなことですが、ゲイの宙は当然、心穏やかではありません(続く 2023/05/20
みやび@夜649
8
電子。弟の夫が良かったのでこちらも。高校生の宙がゲイである苦しさから出会ったカフェのマスター。マスターがまだ何かありそうな雰囲気。2021/04/29