内容説明
ジャズはけっしてむつかしい音楽ではない。わずらわしい「勉強」もいらなければ、眉間にシワを寄せて「理解」する必要もない―。『マイルスを聴け!』で世のファンを刮目させたエネルギーを、ジャズのど真ん中に向けて放つ“中山流”ジャズ名盤ガイド。34人のミュージシャンの決定的な102枚を選定。
目次
アート・ブレイキー
アート・ペッパー
ビル・エヴァンス
キャノンボール・アダレイ
セシル・テイラー
チャールス・ミンガス
チャーリー・ヘイデン
チック・コリア
デイヴ・ブルーベック
デューク・エリントン〔ほか〕
著者等紹介
中山康樹[ナカヤマヤスキ]
1952年大阪生まれ。『スイングジャーナル』編集長を経て文筆活動に入る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バズリクソンズ
13
自分がjazzという未知の音楽領域に踏み込ませてくれるきっかけを作ってくれた、生涯出会うべき5指に入る本。とにかくマイルスデイヴィス以外の主要ミュージシャンの名盤たる名盤をこと細かに、著者の私的感情も交えながらわかりやすい言葉で綴っていきます。一般的な名盤とは一線をかした、隠れ名盤に言及されていて非常に勉強になりました。現在入手困難な本ですが、見つけたら即買いの一冊でしょう。jazzをこれから知りたいと思う方に。2013/02/25
hr
2
中山康樹の著作は数多くあるが、その中でも随一の面白さ・小気味良さがこの本。氏が亡くなったことを未だに受け入れられないのは、この本から迸るジャズに対する愛情が圧倒的過ぎるからだと思う。ギルの魅力もサヴィヌルの斬新さも、この本から教えられた。ジャズを聴いてみたい方に勧めたい。再読して、氏の死が更に信じられなくなった。2015/11/09
てっしー
2
あれ?面白いのに全然読んでる人いないのねw 講談社現代新書「ジャズの名盤入門」と同著者でありながら、挙げられた作品がほとんど被ってないという野心的な本w 「〜入門」のほうが一般的に名盤と言われる作品を紹介しているのに対し、こちらは一般的にはあまり認知されていないものの演奏者の個性がより発揮されている作品を選んでいる。(理屈と膏薬は何とやら。)LP店ではこれまで瞬時に黙殺していた数百円の作品にも素晴らしい作品があるのですな。店に行くのがちょっと楽しくなりそう。2013/01/21
かず(・∀・)ノ
1
タイトル通りの「聴け!」です 「聴きましょう」ではありませんから 半分押し付けです そこが面白いです ジャズを数年聴き込んだ方向きです2015/09/03
p
1
「痛快!その通り!」と思ったり「ふざけんな!お前わかってねーよ!」と思ったりとなかなか忙しい本(笑) どうあれジャズをある程度好きで聞いた人にとっては一読の価値あり。2011/12/01