内容説明
「この雑文集には私のナマの姿がかなり濃厚に反映している。性格的なものや自らの体験や育ちがかなり反映しているということだ」(あとがきより)自分を語り、作品を語り、時代を語る花村万月。思索と感情、そして微妙な韜晦。新芥川賞作家の自伝的初エッセイ集、待望の文庫化。
目次
1 笑う萬月(因縁;猫;脱肛 ほか)
2 島へ(日本海最北端ツーリング;島へ;押し売りを待ちわびる老人たちの話)
3 どんなモノだ!(サバイバルナイフ;オートバイ;ギター ほか)
4 目下、ごひいき(収支決算;真鍮色したコンドーム;角文ストア ほか)