内容説明
「ア」から「ン」まで五十音すべてに、記憶に残る馬がいる。大レースに勝った馬、未勝利のままで去った馬。泣いたり、笑ったり。とにかく競馬は、走っみなければわからない。イサキさんの記憶のターフを駆け抜けていった「名馬」百頭を描いて、競馬ファンの心に直線一気の余韻を残し続ける競馬エッセイの名品。
目次
アーダバン―白衣を見ると暴れまわる
アサクサオーモン―女の前ではいいカッコ
アトム―さすがに十万馬力
アンバーシャダイ―どうせ併せるなら一流馬と
イチヒエン―泥まみれの労働者に栄光あれ
イナボレス―晴れた日には不思議と弱い
インモータル―黒沢明監督のメガネにかなった
ヴェンチア―名馬の墓はいったいどこに
エルプス―レースを捨ててしまう演技派
エンザンオー―流れ流れて十歳の初冬〔ほか〕