感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ken05
6
自虐的ユーモアにくるんだ右傾きの発言も嫌みではなく、むしろ正義ごっこの平和ボケを揶揄する発言には大いに頷ける。自制の効いた滑稽仕立ての読み物でありながら、テレビや大手報道が何を伝え、何を伝えていないかを、改めて(17年前に遡って)認識させるあたり、リッパなルポルタージュである。2010/11/14
がんぞ
3
《『不肖・宮嶋』の…デビュー作》。週刊文春で好評であったというが、むしろ週刊プレイボーイ的戯作的文体。ただし若者向けあれば厭戦・徴兵忌避的思想が前面に出るが、週刊文春は保守的雑誌ではある。’92年「自衛隊の海外派遣」が平和主義国民にどれだけ危険視されたか、社会党が牛歩戦術までして抵抗し、挙句に「武器不携行」となった愚かしさ。16日の行路同行は朝日・毎日のドタキャンで下士官待遇個室。わずか2千トンの船が台風の直撃で「トラブルを避けるため無寄港」という苦渋。現地19日間。取材は許可しても便宜・物品供与は無し。2012/01/08
ymkmg
2
笑いすぎて涙でた。
abebe
2
ホントに面白い 自虐的なのに皮肉 素晴らしい文才で大変面白く読みました。2011/03/07
tnyak
1
著者のデビュー作であるカンボジアPKO活動従軍ルポ。彼の著作は初読みですが、リズミカルで饒舌な文体はクセにりそうです。誠実に任務を全うする自衛隊員の方々には頭が下がる思いです。彼らの姿をユーモア交えて描いている、不肖宮嶋氏を今後も応援していきます。2016/11/12