双葉文庫
活眼の刻―柳生兵庫助

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 282p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575665055
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

回国修行より帰郷した柳生兵介(兵庫助)は、晴れて新陰流三世を継ぐ。さらなる高みを求めて薙刀の名手に弟子入りし、恋人千世への愛欲に悩みつつ稽古に励む兵介に、祖父石舟斎が倒れたとの報せがもたらされる。折しも反目する忍び衆が柳生館に猛攻を仕掛けてきた。愛する者と新陰流の誇りを守るため、兵介は再び立ち上がる。傑作長編時代小説第四弾。

著者等紹介

津本陽[ツモトヨウ]
1929年3月、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒。78年、文明開化の時代の波涛のなかで滅びていく紀州の古式捕鯨を描いた『深重の海』で第79回直木賞を受賞。その後『明治撃剣会』で剣豪小説に新境地を開き、長編歴史小説を意欲的に執筆し続けている。95年には『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞。2005年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

26
故郷、柳生の庄へ帰り、正式に祖父石舟斎から、新陰流道統三世の印可を受ける兵介は、外の物(日本刀以外の兵法)の修行として薙刀術の棒庵の元を訪ねる。薙刀以上に心術を操る棒庵との立会いに、技を封じられた兵介は、棒庵の元で修行する。ここで読者のチャクラが開かないと、マジカルな展開についていけなくなります。さあ、朝日に手をかざして天気のエネルギーを丹田に貯めましょう。2019/11/11

C-biscuit

1
4巻目です。津本陽がお気に入りである。柳生兵庫助の話であるが、それを支える忍者の存在が個人的に興味をそそる。名脇役の存在がストーリー進行にハラハラドキドキのなかの安心感をあたえてくれるのはいつものこと。良本です。2015/01/07

OHモリ

0
〇心が頭にある、脳中にあるという状態では、心気定まらず・・・・いかなる危急に際しても心を脚頭、すなわち足のうらに置けば、心気は常に悠々として落ち着き、動揺することがない。 「智者は財宝を頭にたくわえ、懐中にたくわえず、俗人の心は頭にあり、道者の足にあり」 ●柳生新陰流・・・相手を誘ってその裏を取るのが極意?ま、どうでもいいけどちょっとなぁ・・・という気もしましたが、 ●読んでいると修業してその境地になれば本当に相手の心だったり離れた場所のことだったりが分かるのかもしれないと思えてきてしまう。そんなはず2013/10/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3332757
  • ご注意事項