内容説明
大坂の町と民を千年以上陰で密かに守り続けてきた“在天別流”。その一族の男装の美剣士・東儀左近は、人形芝居の一座が斬殺される事件に関わった事から、幕閣の陰謀に巻き込まれていく。2009年にNHKで放送された、土曜時代劇「緒方洪庵事件帳 浪花の華」の原作となった「緒方洪庵 浪華の事件帳」、この物語の舞台はその二年前に遡る。
著者等紹介
築山桂[ツキヤマケイ]
京都府生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
119
左近 浪華の事件帳 「遠き祈り」1巻。初読みの作家さん、舞台が大阪なのか全体的にまったりしているような感じかな?男装の美剣士東儀左近さん主人公なのだがビシッとしたところが無いな~「緒方洪庵浪華の事件帳」の関連作品のようなので次巻も読んでみようと思う。2014/11/20
kaolu
2
緒方洪庵シリーズより2年前の話ということで、左近が在天別流として仕事をはじめて日も浅く、初々しく不器用な左近がかわいい。弓月王との出会いから在天別流になるまでの経緯を見るにつけ、お兄ちゃん至上主義になるのは無理からぬことだと思ったな、うん。2017/08/08
御坂 晴佳
2
史実と絡めながら展開される話に引き込まれるようにして読了。キリシタンと蘭学を織り込んだ、別名左近のスピンオフ話。左近の生い立ちを結構掘り下げてあって嬉しかった(*^ ^*)冷静さをなくす弓月王と、若狭の前掛け姿(※妄想)がツボでした。可愛い妹に手を出した報いを、『妹を可愛いがってくれたそうだな』と冷たい笑みで刀を振り下ろした弓月王にもだもだ。『自分の身代わり』になんて行ってるけど、そんな事は全力でさせない弓月王だと思う。…久々に、禁書売りと北前船が読みたいな…!2011/05/17
みっちゃん
1
途中まで2012/12/02
だいしょう@SR推進委員会
1
テレビドラマ(先のシリーズ)を見ていたので、その記憶をたどりながら読みました。左近の一本気で不器用な性格、まんまだわと、変な感想? 探索に物馴れない左近にいらっとすることもありましたが、大阪を舞台にした捕物を楽しみました。2011/06/09