内容説明
七百石取り旗本の次男、大曽根三樹之助は、大身旗本小笠原監物の嫡男、正親の横暴で許婚を亡くし、剣の修業に励む日々を送っていた。そんな彼に再び持ち込まれた縁談は小笠原家の策謀だった。断ることもできず出奔した三樹之助は、図らずも湯屋へ居候することになる。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大學文学部文学科卒。出版社勤務を経て、90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ikyo_01
11
居候先が湯屋というのが面白い。湯屋のあれこれが丁寧に描かれているので興味深く、働いている人達、そして湯屋へやって来る人達もとても素敵です。主人公の三樹之助さんも若々しく魅力的。女の人に関しては 志保さんとお久さん、手強いですよね。これからどう絡んで どうなって行くのやら、少々気になります。2011/02/10
nyaboko
5
旗本次男坊が結婚が嫌で家出して湯屋に居候する話。まだキャラが完全に描かれてない印象。これからどんな話になっていくのか楽しみ。軽めの話な割には、非常に町の描写が丁寧なので、世界に張り込みやすい。2012/06/27
M2
5
女湯でからかわれちゃう三樹之助が可愛い。そしてリベンジ精神が頼もしい。志保さんのキャラと役回りがいまひとつわからないけどもしかしてまさかのツンデレキャラ?そういえばこの作者さんの他の作品の主人公が女性2人の間でかなり優柔不断だったけど…。2011/01/31
めにい
4
剣は強い。理不尽なことは嫌いでまっすぐな性格。純情さをからかわれながら、せっせと働くいい男。物語もまっすぐでひねりがないけれど、子供たちに救われる。2014/09/23
ロッキー
4
志保もお久さんもまだツン状態ですな(笑)頑張れ三樹之助2011/01/19