双葉文庫
婿殿開眼―算盤侍影御用

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575664805
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

百五十俵取りの直参旗本笠井家に婿養子として入った半蔵。役職は平勘定だが、妻は代々の役目に誇りを持つ才色兼備の令嬢。天然理心流を学び剣の腕は滅法強いが、役人としての無能さを妻に叱責される毎日。そんな折、登城中の勘定奉行を刺客の急襲から救ったことがきっかけで、奉行よりある人物の影の警固の密命が下る。著者渾身の新シリーズ第一弾。

著者等紹介

牧秀彦[マキヒデヒコ]
1969年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。全日本剣道連盟居合道五段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やま

57
祖父から御庭番の訓練を受けた笠井半蔵の活躍の物語です。時は、天保十二年(1841)。御庭番から勘定奉行まで大出世した梶野土佐守良材は、武州の近藤三助方昌から指導を受けた天然理心流を遣う笠井半蔵を使って暗躍しょうとしています。笠井半蔵の祖父村垣定行は、御庭番から勘定奉行まで大出世をした。その村垣定行が、先々の事を考えて半蔵を勘定奉行配下の平勘定を代々務める旗本百五十俵の笠井家の一人娘佐和に婿入りさせた。2023/08/07

kazukitti

3
物語全体がシリーズの導入に終始してるというか、状況説明ばっかしてるのがそのまま物語になってる不思議な感じw 主人公の立場から周囲の状況から全部説明されてんだけど、「開眼」てタイトルなのに、何故かその言葉によるイメージと違って、単に主人公が自分がいる立場に開き直ったという方が近いような、そんな序章のまま、キャラの配置が終了したところで序章終了みたいな。2013/03/03

Re:胡乱(うろん)

2
勘定方の平勘定の笠井半蔵。 直参旗本に婿養子に入って日々算盤御用を務めるのだが…剣術得意の算盤苦手。無骨な見た目なのに入婿のため美人の奥方に頭が上がらない。 封建制のため適材適所と言う訳にもいかない身分制度悲しいところ。家格と家の筋で仕事が決まってしまう。 美人だけど癇癪持ちの奥さんか、朗らかな笑顔の裏に伝法な性根の煮売屋の女将か…まぁどちらにしても無骨な武士はドMかしらね‪w2020/08/04

sato

2
再読。笠井半蔵三十三歳。剣の腕は立つけど算盤は苦手で、嫁には頭が上がらない。うだつのあがらないおっちゃんがひょんな事から剣を手に、活躍する…不器用ながらも頑張る半蔵を全力で応援したくなる小説。ああ、深川飯食べたい…。2014/10/31

Koning

2
やっぱり中間管理職の悲哀を時代劇でやってみました感が溢れる作品になってますね(汗。婿養子で妻はガミガミ。しかし、影御用があっというまに廻り中に知れ渡って態度が変わっちゃう所はなんとも。そっから面白くしていくんだろうなぁ。でもほんとあっという間に読み終わったので面白いのは間違いないと思います。2012/04/19

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