出版社内容情報
まだ年端もいかない娘ながら、水芸では大人顔負けの芸を披露する江戸で評判の手妻師菫太夫。その菫太夫が、寄席の楽屋から紫水晶とともに姿を消した。鶴亀屋に捜索を依頼した菫太夫の父母は、楽屋に落ちていた簪を手掛りとして持ち込むが、その簪は駒黒屋のおもんが商った品だった。好評シリーズ第八弾。
内容説明
その美しさと十一歳とは思えぬ卓越した技で評判の女手妻師・菫太夫が、高価な紫水晶とともに出番前の楽屋から忽然と姿を消した。人捜しを生業とする鶴亀屋の鶴川梅太郎は、ふた親から依頼を受け早速探索を始めるが、手掛かりは楽屋に残された椿の花を模した簪一本だけだった…。好評書き下ろしシリーズ第八弾。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京生まれ。日本女子大学大学院修了。出版社勤務後、テレビドラマの原作『よい子できる子に明日はない』で、一躍脚光を浴びる。その後、『ママに捧げる殺人』(角川書店)でミステリ・デビューを果たし、サイコスリラーという新たなジャンルを確立した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文句有蔵
3
え?これで終わり?と、思わず奥付けを確認すると、「2010年9月19日第1刷発行」とある。五年も前だから、これで終わりなんだろう(^-^;)……シリーズものにありがちな、展開が無理矢理、不自然、ワケワカメとなり、五里霧中のままに唐突な幕切れ。終わり良ければ全て良し、という言葉に倣えば、終わり悪ければ全て台無し、ということだ。思えば最初はきり乃の梅太郎への思慕、という意味ありげな幕開け。それがまつ恵を引き込み、陽平を引き込み、最後はおもんに良助まで組んづ解れつの七角関係では、そりゃあ匙を投げたくなるか(笑)2015/06/15
真理そら
0
一巻から八巻まで読み終えた。梅太郎やおもんや良助の裏事情が一気に最終巻で語られるという珍しいシリーズだった。まつ恵と竹蔵、梅太郎の微妙な関係で展開してほしかったけど、まつ恵のキャラがちょっと暗すぎたかな。 別シリーズの桂助先生がちょこちょこ登場するのは楽しかったけど。2017/02/08
Reiko 🍀
0
図書館本。…後半酷い。こんな終わり方?酷すぎる。2016/09/30
Pivoine
0
最近、梅太郎・おもんコンビが息ピッタリの大活躍だったので、すっかりこちらもその気になっていたのですが・・・。梅太郎、おもん共に、辛い過去があったんですね。第四話「おもん梅太郎」は切なかったです。これから、梅太郎はどうなっていくんでしょう。幸せになってほしいんだけどなぁ。2012/06/28
だいしょう@SR推進委員会
0
梅太郎くん、大活躍。幸せになってほしい。こんなにがんばっているのだもの。女の子に優しいし。もしかすると、これで完結?と思いましたが、どうやら続くようです。2011/07/01