双葉文庫
侘助ノ白―居眠り磐音江戸双紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 321p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575663877
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

餅搗きの音が江戸の年の瀬を彩る頃、佐々木磐音、おこんらは神保小路の尚武館道場で穏やかな日々を送っていた。一方、土佐藩近習目付重富百太郎、利次郎父子は高知に辿り着くが、国許に帰着早々、思わぬ危難に見舞われ…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第三十弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ガクガク

76
父に同道して土佐藩へ赴いた重富利次郎の藩政改革に絡む城下での活躍と、江戸での闘剣士賭博事件に遭遇する磐音や新たな門弟となる「槍折れ」の小田平助の登場などが描かれる。それにしても「でぶ軍鶏」こと利次郎の成長が目覚しい。やはり「可愛い子には旅をさせよ」だ。利次郎父子の活躍もあって土佐藩の暴動は何とか治まる。一方、江戸では「江戸版グラディエーター」のごとき闘剣士賭博が発覚し妻の病を治す金欲しさに命をかけた浪人を磐音が救う。道場の餅搗きに突然現れた小田は、飄々とした生き様と憎めない性格で今後重要な脇役になりそう。2014/07/16

はつばあば

45
利次朗が高知に着き最初に手にした贈り物は侘助の花一輪。幸先の良いことと。そりゃおとっつあんが近習目付で地元入りする以上一波乱は必定。尚武館で、シリーズの中でも脇役の利次郎が主役になれたんですものほんと「でぶ軍鶏」は強くなった。尚武館に帰って来たらびっくりするでしょうね。凄い棒術遣いさんが門番にこられているなんて(^^;。さてさていつまで家基さんの寿命が続くのか。そう言えば磐音さんとおこんさんて結婚されて今年が初めての正月を迎えられるのですねぇ。結婚される迄が長かったからか、初めてという気がしないでビックリ2022/03/14

あっくん

39
シリーズ第30巻。やっと30巻。土佐藩のゴタゴタ。新たに小田平助が登場し、今後の活躍に期待。2017/11/25

優希

38
土佐での危機。利次郎さん大活躍。江戸は相変わらず陰謀が渦巻き、物騒でした。2023/12/08

TakaUP48

36
でぶ軍鶏こと重富利次郎は父・百太郎の共で高知へ帰藩し、藩道場での五人抜きで一躍有名に。土佐藩内にも私利私欲を目論む輩がいて、騒動に巻き込まれるも磐音ぶりの活躍で一件落着。江戸では餅つきの折、槍折れの小田平助が指南願望で道場にきたが、技・心根に磐音は感嘆し尚武館に誘う。金兵衛の風邪の見舞い帰りに磐音が気になった剣士が、金を賭ける剣士同士の賭場に出場。権吉一家の五郎造とその場に居合わせた磐音は、成り行きで…。相も変わらず田沼等の刺客が尚武館に現れるが、小田平助の見事な対応で退散。親しみを感じる平助に期待! 2019/07/13

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