双葉文庫
冬桜ノ雀―居眠り磐音江戸双紙

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575663754
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

冬枯れの季節、高家由良家の屋敷前に冬桜を見物にやってきた磐音は、由良家当主高継の乗物を前に千利休ゆかりの茶碗の返却を迫る二人の武士と遭遇した。やがて二人の武士は抜刀し、切先を乗物に突き立てようとするが……。大好評シリーズ第29弾。

内容説明

木枯らしが吹き、江戸が寒気に包まれる頃、佐々木磐音、おこんらは神保小路の尚武館道場で穏やかな日々を過ごしていた。そんな折り、武家の諍いを通りすがりの磐音が仲裁する。茶道具の貸借が騒ぎの因らしいのだが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十九弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ガクガク

53
茶道具の賃貸に因をなす武家騒動にいつものごとく巻き込まれる磐音。一方で世継ぎ家基を亡きものにしようとして妖術剣を使う盲目の老剣客が家基や磐音らに迫ってくる。今回の話の中心は、江戸脱出を図ろうとする能楽の丹五郎一味を捕らえようと豊後関前藩の御用船や読売屋も巻き込んで大芝居を打つ南町奉行所年番方与力の笹塚孫一が名役者ぶりを見せて大活躍だ。それにしても成長しないのは竹村武左衛門。他の脇役はそれなりに人間的に成長していくのに、この人だけが相変わらず余計なことをして周囲に迷惑を掛け続ける。まあこんな役回りも必要か。2014/05/22

優希

43
最強の剣客が現れたと言って良いでしょう。巌根様の今後やいかに⁉︎2023/11/22

はつばあば

43
読んでいく程に亭主を選ぶことのできなかった時代に生まれなくて良かったと。とは言うものの私も見合い(^^;。今の女人は選ぶ相手をよく見てないのか、本を読まないからロクでも無いDV夫を選ぶのか。武左衛門も新婚の頃はよかったのだろう。それでなきゃこんなに子沢山・・💛。さてさて作者さんも面白いものを引っ張り出されました。夢か幻か・・。家基の存在を史実のように暗殺させるのか・・はたまたどこかで生きて存在させるのか。その為の伏線?とは読み過ぎか(#^^#)。2022/03/14

あっくん

43
シリーズ第29巻。妖怪じみた刺客との対決、決着は次回以降?竹村さんは相変わらずだ。2017/11/20

TakaUP48

37
元御納戸衆茶道具方を務めていた神沼家所有の千宗易ゆかりの志野茶碗を高家瀬良家が威圧的にだまし取ろうとした件は、速水殿へ。能楽の丹五郎一味を捕まえるため年番方与力・笹塚の提案は、関前藩の新造船を餌にして「読売」にニセ記事を書かせ、誘き出し捕まえるという手の込んだ作戦。見事にはまって、一件落着。西の丸・家基が原因不明の高熱を発症。何や枕元に、盲目の老人と孫娘が現れるという。まさしく、盲目の剣客・丸目の妖気の性なのか。孫娘歌女&盲目の剣客・タイ捨流丸目喜左衛門との戦いは、まだ決着がつかず予断を許さない…。 2019/07/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/567734
  • ご注意事項