双葉文庫
巡る風―甲次郎浪華始末

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575662467
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

呉服商若狭屋の一人娘信乃と大坂東町奉行所同心・丹羽祥吾との縁談が整い、誰もが幸せに笑っていた矢先、若狭屋に寄宿していた千佐が何者かにさらわれ、一瞬にして平穏な日々が壊された。命を賭けて救い出そうとする甲次郎だが、千佐の行方は杳として分らない。事件の背後には、最高権力者大坂城代と甲次郎の出生の秘密が…。好評シリーズ第一部完。

著者等紹介

築山桂[ツキヤマケイ]
1969年、京都府生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得。日本近世史の研究論文を発表しながら時代小説を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

18
再読。主要な4人は収まるところに収まって気持ちのよい最終巻。第一部完、なのにいつまで待っても第二部に突入しないのが寂しい。甲次郎が江戸っ子だともう少し感情移入できるキャラになったかもなあ、と前回読んだ時と同じ感想を持ってしまった。大阪でこういう中途半端?だけれど善意のお節介をするキャラは描きにくいものだとしみじみ思った。2019/03/18

あかんべ

6
シリーズの終わり。甲次郎の武士か町人だか中途半端状態は最後まで持ち越し、武士になる気はなさそうだが商人としての資質も疑わしい。こういう男の末は、地廻りかやくざの親分かなとも思うが友が堅物同心だし、そこそこ正義感もあるとそれも難しい。2014/05/05

静間

3
大阪×江戸時代。五巻にして第一部完。人切り侍が出てきたり、千佐が攫われたり、大阪城代の側近岩田が訪ねてきたりと大忙しな一冊。甲次郎がやっと肉親とけじめをつけるお話。シリーズを通して大阪ならではの強かな商人と仕える者としての武士が描かれていてその対比が鮮やかだった。そして、後半の甲次郎が男前。多分、主人公が祥吾だったら最初から主人公に感情移入できたと思うけど、甲次郎みたいな中途半端な立場の主人公が変わっていく話は面白かった。信乃と祥吾の縁談が纏まったのは良かったけど、もう少し千佐の幸せな場面が見たかったな。2012/10/21

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