内容説明
陸奥萩野藩で二十石徒組を勤める長岡平十郎は、病身の妻と五歳になる千沙とつましく暮らす下級武士だ。藩政の枢要に携わることもなく武芸に精励するだけの平十郎だが、その腕を見込まれ、ある日刺客として否応なく政争に巻き込まれてゆく。心ならずも荷担した派閥は政争に敗れ、平十郎には上意を帯びた討っ手が…。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。1990年『剣の道殺人事件』で36回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。剣豪小説、時代ミステリー分野で活躍中
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