内容説明
旦那殺しの疑いをかけられた妾稼業の妖艶な美女、一人の女を理不尽な死に追いやり自らの死をも覚悟した吟味方与力、苦界に堕ちながらも懸命に明日を夢みる遊女―。過去を消して、新たに生きる路を見出したいとやって来る依頼人たちを逃がす“洗い屋”を裏稼業とする素浪人、月丸十兵衛の人情闇裁きを描く、書き下ろし連作時代小説。
著者等紹介
井川香四郎[イカワコウシロウ]
1957年、愛媛県生まれ。中央大学卒。柴山隆司の筆名で書いた時代小説『露の五郎兵衛』で小説CLUB新人賞受賞
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