内容説明
菜の花が咲き誇る江戸を春色が包む頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は日々の生計に追われていた。そんな折、鰻屋宮戸川で奉公を始めたばかりの幸吉に思わぬ災難がふりかかる。一方、豊後関前藩の物産を積んだ一番船が江戸に向かったが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ。著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第九弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る
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感想・レビュー
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あっくん
42
シリーズ第9巻。関前藩の物産を積んだ船が無事に着くかハラハラした。無事に着いて良かった。2017/09/07
くまクマ
39
9/51冊目。春霞む舞台ですが、春先の縁側で日向ぼっこをして居眠りをしている年寄り猫のようにはなれない場面ばかりですね。頑張れ磐音!2018/11/12
Atsushi
33
居眠り磐音シリーズ9作目。ついに磐音たちの努力が実を結んだ。関前の物産を積んだ船が江戸に着いたのだ。一方、その成功を妬み手柄を横取りしようとする輩たちが出現。悪者どもを懲らしめる居眠り剣法に胸がすく。江戸家老福坂利高一派の動向が気になる。油断は禁物だぞ、磐音。2019/01/19
はる
32
ついに白鶴太夫に正真正銘なりました。しかし、相変わらず二人の影では不穏な動きの連続です。そして、伊代の旦那さんが江戸にやって来てました。これは強い味方になりそうって勝手に思ってます。だんだん磐音の周りに信頼出来る人が集まって来し、正徳丸も無事にお江戸で荷下ろしが出来、幸運に恵まれ、好スタートを切る事ができました。このまま平穏に借財を減らしていけるといいなって思うとけど、そうは行かないんだろうな~。それに、白鶴太夫をかけての大博打も終わったわけではないので先が気になります。2019/09/02
よむよむ
31
今津屋でおこんさんのご飯を食べてみたい~ 江戸家老ムカつく~2013/07/14