双葉文庫<br> 陽炎ノ辻―居眠り磐音江戸双紙

双葉文庫
陽炎ノ辻―居眠り磐音江戸双紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575661262
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

直心影流の達人、坂崎磐音。藩内騒動がもとで自藩を離れ、江戸深川六間堀で浪々の日々を送る。ある日、磐音はふとした縁で両替商の用心棒を引き受けるが、幕府の屋台骨を揺るがす大陰謀に巻き込まれてしまう。些事にこだわらず春風のように穏やかな磐音が颯爽と悪を斬る、著者渾身の痛快時代小説。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を発表。時代小説の旗手として高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

269
シリーズで1700万部売れた という著者の本シーズンに 挑戦。 さすがに善と悪が明確で 面白い。 江戸田沼改革の時代、 深川の雰囲気が、 時代小説の面白さが、 ふんだんに盛り込められている。疲れた時に軽く 読めるのがいい。2015/04/12

*мiкi*

87
時代物は苦手だったけど情景が浮かんで読みやすく誰が誰だか分からなくなってもある程度理解できる。主人公には幸せになってほしいな、人に裏切られることなくこの物語が終わり(続き)ますように…と祈りつつ読み進めた。シリーズ物のようなので読み進めたい。また、他の方のれびも楽しみ2023/04/19

なる

86
大御所だけど未読の作家を読んでみようシリーズその12は佐伯泰英。歴史小説に比べるとフィクション性の強い時代小説にはあまり縁がなく、出版社の中釣り広告での顔と名前しか知らなかったのだけれど自身のこのブームのうちに読んでおこうと思い拝読。一時期は小説家廃業の寸前まで行ったという著者の乾坤一擲の作品で「文庫書き下ろし時代小説」というジャンルの開拓者。最初は登場人物の名前が覚えにくかったものの、長屋住まいとなってからのストーリーは人情味もあり主人公・坂崎磐音(居眠り磐音)への絶対的な安心感もあって楽しく読めた。2021/07/02

雪風のねこ@(=´ω`=)

83
著作を読むのは2冊目。だが読み易く、やはり面白いなと感じる。主人公として人の出来が良すぎるようにも思うけれど、壮絶で悲しい事件を思えば頷ける。自分を殺し、耐え忍び、空腹にも耐え、不正を働くことなく、それでいて常に遜り相手を尊重する。たとえ子供であっても。だから人の信用を得るのだなと思う。正し悪人には容赦がない。藩にバラたらまずかろうに、というくらい悪人を斬っちゃうのだけど、藩の悪政を正す永い戦いを思えば然もありなん。親友、そして義兄になるはずだった男の敵討ちなんだなぁ。2020/08/12

優希

82
人気の時代劇の原作ということで読んでみました。始めから気の毒な展開ですが、そこからの流れが面白かったです。浪々の日々を送っていた磐音が両替商の用心棒となり、幕府の屋台骨を揺るがす陰謀に巻き込まれていくのにハラハラさせられました。穏やかでありながら颯爽と悪を斬るのがいいですね。自分の力を誇示せず、飄々としている磐音が好きです。浮世離れして、人と違うところにいるような磐音の人柄の虜になってしまいました。気を抜いて読める娯楽時代小説です。シリーズで沢山出ているようなので他の作品も読んでみたくなりました。2015/02/07

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