双葉文庫
本格ミステリの現在〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575658903
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0195

内容説明

綾辻行人『十角館の殺人』で扉が開けられた“新本格”。10年後、活気溢れる本格ミステリの核となっている作家に、気鋭の評論家が独自の視点でアプローチしていく。上巻では、その綾辻をはじめ、竹本健治、笠井潔、島田荘司、東野圭吾、折原一、法月綸太郎、有栖川有栖と、“新本格”以前からの流れを踏まえつつ、8人の作家が論じられる

目次

竹本健治論―尾を喰う蛇は“絶対”を夢見る(千街晶之)
笠井潔論―大量死と密室(法月綸太郎)
島田荘司論―挑発する皮膚(法月綸太郎)
東野圭吾論―愛があるから鞭打つのか(北村薫)
綾辻行人論―館幻想(涛岡寿子)
折原一論―決算後の風景(田中博)
法月綸太郎論―「二」の悲劇(巽昌章)
有栖川有栖論―楽園が罅割れるとき(千街晶之)

著者等紹介

笠井潔[カサイキヨシ]
東京都生まれ。1979年、『バイバイ、エンジェル』で小説家デビュー。2003年、『オイディプス症候群』で本格ミステリ大賞を。伝奇小説やSFも。評論家・思想家としての著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hanchyan@きっと何もかも上手くいくから大丈夫

21
小説読んだ後「解説自体が面白くてもっと読み込みたい」ってことがしばしばあるが(自分だけか?)、まずは笠井氏の編んだミステリ評論集で法月氏が笠井氏を論じ、さらにその法月氏を巽昌章氏が論じてるのが「チョト待てチョト待てお兄さ~ん!」て感じで面白い(笑)。他では、単なる作品論から一歩進み各々“館”“叙述”について考察の幅を広げる「綾辻論」「折原論」がとても興味深い。殊に後者はミステリに留まらず小説の叙述全般に論を敷衍していてすごく参考になった。なるほど。なるほどなあ。一読後、とにかく“ものがたり”に餓えます。2015/03/30

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