双葉文庫<br> 華麗なる醜聞

双葉文庫
華麗なる醜聞

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575658187
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

中央日報の稗田は元駐日P国大使にかんするフランス紙の記事に興味を持った。日本人ハイ・ホステスとの関係で離婚騒動とか。彼の意を受けた記者の調査は、未解決の連続爆弾事件と結びついた。ハイ・ホステスとは。爆弾犯人は。記者の取材本能が事件の核心に迫っていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

geshi

31
日本語推理作家協会賞だから期待してたけど推理小説にも社会派にも行き損ねた中途半端な作品。駐日大使の醜聞と芸能人へのイタズラまがいの爆発物郵送、時代を反映して現実にありそうな2つの事件を結びつけて1つに繋げるストーリーはいいとして、あからさまに無駄な所がある。木の葉を隠すなら~をやるにしても逆に目立ってしまうし、トラップも大げさすぎて荒唐無稽に足を突っ込んでいる。ラストで闇をみせて社会派の苦みを出したかったのだろうけど、合理性も説得力も無いんだよなぁ。2021/02/17

Satoshi

9
連続爆弾事件と駐日大使の下半身スキャンダルが交差するという展開で、社会派ミステリーとなるであろうが、陰謀論が多く語られる現代では驚きは少ないか。2024/04/13

カープ青森

9
大昔に読んだ『優雅な悪事』以来2作目。本作の方が古かったんだなあ。昭和40年の日本推理作家協会賞、確かに時代を感じさせる文章で懐かし雰囲気。推理小説と言うより記者の執念、取材魂を描いています。「ハイホステス」「メイ、アイ?」「ユー、メイ」等の響きがなんともセンシュアル。結局、社会の権力者たちの中に食い込んで弱みを握っている組織が不敵に笑うようなヤミを感じさせるラストが社会派と言えば社会派になるのかな2021/07/23

hit4papa

4
新聞記者たちの活躍を描く社会派ミステリです。謎解きよりも記者魂に突き動かされた彼らの活動そのものを、じっくり見ていくべきものなのでしょう。ちょっとした好奇心で取り掛かったスキャンダルが、大いなる陰謀に彼らを誘います。意外な大風呂敷が広がっているのですが、当時の旬の事件をモチーフにしているせいか、今現在では古さが否めない作品です。

コマンドー者

1
佐野氏の日本推理作家協会賞受賞の長編。社会派っぽいテイストで、松本清張とかが書いていてもおかしくない内容。短編に比べて長編はイマイチな佐野氏だが、本作は比較的まとまっており出来は良い。2024/04/08

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