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双葉文庫
越境捜査〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575513929
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

警視庁捜査一課の鷺沼は迷宮入り事件を担当する。14年前、12億円を騙し取った男が金とともに消されていた。捜査する鷺沼は12億円の行き先をつかむ。それは神奈川県警――。大藪春彦賞作家が組織に闘いを挑む男たちを描く長編警察小説。

内容説明

14年前の12億円詐取・殺人事件。再捜査を開始した鷺沼は、神奈川県警山手署刑事、宮野と手を組む。一匹狼を自認する宮野と型破りの捜査を展開し、12億円の行方をつかむ。それは、神奈川県警の裏金庫―。警察庁を含む、警察組織を覆う腐敗を見逃すか、それとも暴くか。組織の安泰をとるか、自らの信条をとるか。人生を賭けた闘いの果てにあるのは希望か絶望か。大藪春彦賞受賞作家が、静かに激しく生きる刑事たちを描く。

著者等紹介

笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年千葉県生まれ。立教大学社会学部卒業。出版社勤務後、フリーライターとして活躍。2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞を同時受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。冒険・謀略小説や警察小説を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

70
面白い!。上巻では人物の見極めがややこしくて難儀したけれど、「ルビコン川を渡った(賽は投げられたの意)」菅沼と宮野。警察官の不祥事ばっかりの本ではムカつくが、韮沢の命をうけた菅沼に宮野はすり寄る。またその擦り寄り方が面白い。中年男の胃袋を仕留めたのだ。ヤクザの福富が警官より仁義を守るのも洒落だ。昨夜読み上げたのだが今朝から4時起き。熱き想いは…2017/04/25

Tsuyoshi

68
警察組織(特に上層部)の強欲、腐敗、非情ぶりが如実に描かれる展開だけに主人公達である刑事達も決して善人ではないものの肩入れして読んでしまった。ラストは無理やり感が否めなかったものの爽快な終わり方でスッキリ。続編もあるようなので是非読んでみようと思う。2018/06/18

GAKU

61
下巻に入りさらに面白くなってきた。警察官なのに登場する人物は、ほぼ悪い奴らばかり。主人公の鷺沼もどんどん窮地に陥っていく。それを助ける相棒の宮野とヤクザの福富がどんどん良い味を出してくる。ラストはなんとなく想像が出来たけれども、私としては胸がすく思いでした。これはシリーズ全作読んでしまいそう! 2016/10/14

papako

44
かなり真相に近づいたところで、12億に焦点を合わせていく主人公の鷺沼。命を狙われながらも真相にたどり着く。やくざの福富と不良刑事の宮野と組み、神奈川県警の裏金を奪取って!しかも、芝居をうって真犯人をあぶり出すって!なかなか痛快な警察ものでした。最後まで痛感でした。居残り刑事の井上、すっとぼけた上司の三好など、なかなか味のある脇役が多いので、続きも機会があれば読んでみよう。2015/01/31

坂城 弥生

29
腐敗した政治家に警察官僚。良い大学でてもやることがこれじゃ人間として失格だなぁ。自分達の手足となった人さえも簡単に殺せる人の集団が政治家や官僚であるとは思いたくないけど、今の政治家を見ていれば政治家や官僚が必ずしも人間として出来た人ではないと考えさせられる。2019/06/08

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