内容説明
妻の由香里が家出した5日後の晩、雨は霙へと変わっていた。自らのデザインオフィスを早めに退社した伸太郎の家に、娘夫婦の諍いを案じた義母・詠子が訪れる。雪に閉じこめられた郊外の一戸建てで起こる、禁断の時間(神よ、わが閨房を覗くな)。ほか、館作品を全編読破したコア・ファンが厳選した、背徳、劣情のノンストップ・エクスタシー6編を収録。
著者等紹介
館淳一[タテジュンイチ]
1943年、北海道生まれ。日大芸術学部放送学科卒業。芸能記者、別荘管理人、フリー編集者を経て、1975年「別冊SMファン」にハードバイオレンス小説「凶黙は闇を撃つ」を発表しデビュー。爽快感のあるスピーディな文体、現実味のあるストーリーの組み立ては、従来のSM小説のイメージを打破し、後継者に多くの影響を与えた。日本推理作家協会、日本文芸家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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