出版社内容情報
三田誠広[ミタ マサヒロ]
著・文・その他
内容説明
「私の死」とは何か?科学も仏教も「空」に行きつく残り少なくなった人生を仏教とともに愉しみたい。芥川賞作家が現代日本人の死生観を説く。
目次
第1章 生まれ、死んでゆく「私」とは何か(釈迦の教えが今の仏教になるまで;“葬式・法事・お墓”は本物の仏教か ほか)
第2章 仏教が描く豊穣な死の世界(あなたもわたしも誰もが菩薩である;言葉では答えられない領域 ほか)
第3章 近代科学は「空」を目指す(「私」をどんどん分解すると何になる?;すべての生命反応は電気現象 ほか)
第4章 老後は仏教で死の準備(死の準備は必要か;戒名とは何か ほか)
著者等紹介
三田誠広[ミタマサヒロ]
1948年、大阪府生まれ。早稲田大学文学部卒。1977年『僕って何』で芥川賞受賞。早稲田大学文学部客員教授を経て、現在、武蔵野大学文学部教授。日本文芸家協会副理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nizimasu
4
正直、三田さんがこの手の仏教に関してかなり精通しているというのは知らなかった。過去にも著作がいくつもあるほどで、この本でも仏教の持つ死生観などを紹介しているが、いわゆる浄土の世界はもとより密教、法華経などの異なる宗派の死生観、あるいは世界観も概説していて、やはり小説家だから他の人への説明が行き届いている感じ。いわゆる対機説法よろしくなところが面白い。どうしても宗教家の書く仏教書に手が伸びがちだけど三田さんの仏教ワールドはカジュアルでもうちょっと深読みしてみたい2017/01/07
startvalue
0
★★★★2020/04/04