出版社内容情報
大門剛明［ダイモン タケアキ］
著・文・その他
内容説明
４１歳の黒崎竜司は元敏腕刑事で、訳あって探偵に転職した。事務所ではハードボイルドを気取っているが、実は女性とまともに付き合ったことがない草食系なのだ。結婚相談所のアドバイザー・城戸まどかは親身にサポートしてくれる。しかし、妙にマジメな性格が災いしてか、誤解あり、判断ミスあり、運はナシで、道のりは険しく…。竜司の婚活に未来はあるのか！？
著者等紹介
大門剛明［ダイモンタケアキ］
１９７４年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒。２００９年『雪冤』で第二九回横溝正史ミステリ大賞＆テレビ東京賞をＷ受賞。著書に、今年ＷＯＷＯＷでドラマ化されて話題となった『獄の棘』などがある。自身も婚活をし、苦戦したが、連載終了後に出会った女性と晴れて結婚が決まった（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
186
社会派ミステリが得意な大門さんなので「タイトルや表紙とは違った内容なのだろう」と勝手に思い込んで、良い意味で裏切られた。探偵としては優秀だが女性には奥手なアラフォーで強面の主人公・黒崎が一念発起して婚活に励む物語は7つの連作短編形式の人情ラブコメディでサラッと読めた。周囲の人々を巧く書き分け、中には思いがけない繋がりもあって、連続ドラマの原作に向いていると思えた。黒崎が扱う案件の謎解きがアッサリで彼の婚活とのリンクも薄いのが惜しいが、話が進む毎に誠実に伴侶を求める黒崎を応援したくなるのが本作の魅力だろう。2019/06/07
いつでも母さん
103
大門作家、このようなテイストの作品も書くのね～って感じでした。それより（なにより？）ご本人のご結婚にビックリ！「おめでとうございます！」♡また次はちょいと重めの作品で会いたいです。2017/07/28
takaC
97
なんか生殺しだな。ここまで書いたならまどかと結ばれて終わりでもいいじゃん。シリーズ化してまだ続けたいってこと？2017/09/10
みかん🍊
97
元刑事で現在ハードボイルドなデキル探偵41歳、実は結婚はしたいが女性に縁がない、決心して結婚相談所に入会したが 彼に憧れる後輩には内緒である、探偵業と紹介された女性とのお見合い、実は犯人はお見合いした女性だったというようなベタな展開ではなく、大門さんなのに恋愛小説！婚活というのもいやはや大変です。なんと作者も婚活の末ご結婚されたとか、実体験に基づいたお話だったのか。2017/08/02
ダミアン４号
92
控えめな音量でジャズの流れる店内、カウンター席に一人腰掛けバーボンの入ったグラスを見つめる強面の男…どっからどう見ても“ハードボイルド”そのもののこの男、元刑事というだけあって体つきも頑強そのもの…だが、こんな男にも悩みがあった…そう彼の…目下の…そして最大の悩みは…“婚活”(笑)探偵事務所に勤める主人公…以前から気になっていた結婚紹介所に登録し、婚活を始めるが…探偵としての活躍より紹介されたお見合い相手に振り回される様子が中心の物語。まさに“婚活(する)探偵”(笑)晩婚化が進む現代、絵空事じゃないよなぁ2017/10/27
