代々木Love & Hateパーク

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575237801
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

代々木公園には、ある都市伝説がある。3月の最終日曜日に公園に行くと、仲間の中に“チェッコさん”が紛れこみ、代わりに誰かひとりいなくなる。そして、きょうがその当日。ロカビリーグループや、高校の演劇部、売れない役者、ネットアイドルオタク、解散寸前のお笑いコンビ、イケメン俳優など、さまざまな人間がやって来た。都会の真ん中で愛と憎しみを繰り広げる彼らの中から、最後に“チェッコさん”に選ばれるのは誰か?切ないラストが胸を打つ、きらめく青春群像劇。

著者等紹介

壁井ユカコ[カベイユカコ]
東京生まれ信州育ち。学習院大学経済学部経営学科卒業。第9回電撃小説大賞“大賞”を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そのぼん

41
代々木公園で繰り広げられる様々な人間模様・・・。明るいドタバタ劇になるのかと思いきや、殺人事件が起きたり結構物騒な展開が待っていました。登場人物がかなり多かったけど、すんなり読めました。2013/01/10

nyanco

37
「チェッコさん」という都市伝説も、代々木公園に集う人々の群像劇も非常に魅力的。売れない役者、ネットアイドル、解散寸前のお笑いコンビ、売り出し中のイケメン俳優、ロカビリーグループ、高校演劇部…どのキャラも非常に魅力的で面白い。大仏の被り物というやや突飛にも見えるアイテムだけど非常に面白く、巧く使われているんだよね。しかし・・・あまりにも多くの血が流れすぎちゃったのが残念。そのせいでせっかくの良い雰囲気が台無しに… 続→2012/08/19

assam2005

29
代々木公園を舞台に、ある特定の条件が揃った時だけ発動する「チェッコさん」という都市伝説。公園に囚われたチェッコさんが公園から出るためには身代わりを置かなくてはいけない。愛憎渦巻く人間関係があらわとなり、誰がチェッコさんなのか、入れ替わりは行われるのか、無事公園から脱出出来るのか、の推理劇。殺人事件続出で、前半は何が何だかわからなかったけれども、後半の本題に突入してからは一気読み。悪意には悪意で返すことに躊躇はないけれど、善意に悪意で返すことは難しいのか。チェッコさんの無くした時間を考えると胸が痛い。2017/04/02

nanasi

29
読了。夏休みに読みました。 2014/09/01

風眠

24
これでもか!ってくらいポコポコ人が死んでいく。ポップな文体だからか、人が死んでいくのに悲惨な感じがしない。昼ドラばりの愛憎とスプラッタホラーが混ざったみたいなグロさなのに、どこかコミカルな雰囲気があるのも不思議な感覚だった。チェッコさんという都市伝説を題材に、三月の代々木公園での一日を描いたドタバタ愛憎劇みたいなお話。物語の構成が恩田陸の『ドミノ』に似ているなと思った。ラストの「全部失くしたのかもしれない。けれど今、なにも持ってないわけじゃない。」という一文が印象的でもあり、ご都合主義でもあるかと感じた。2013/07/08

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