内容説明
「ドン・キホーテ」は不思議な本です。抱腹絶倒のうちに、読者は作品の深みにはまりこんでしまいます。狂人ドン・キホーテは崇高な人間性を高らかに讃美しつつ、はげしい揺さぶりを私たちにかけてきます。しかもこの作品には、スペイン、スペイン人のエッセンスが見事に凝縮されています。さらに驚くべきことに、この小説には、現代スペイン語を効果的に修める絶好の素材が、いともさり気なく隠されているのです。作品の言葉と内容は表裏一体です。本書でスペイン語学習で、期待以上の副産物が得られることでしょう。
目次
1 なぜ今『ドン・キホーテ』なのか?
2 スペイン語文法・3つの基本
3 はじめに動詞ありき
4 大いなる旅立ち
5 崇高なる狂人―ドン・キホーテ
6 ドゥルシネーアへの熱い想い
7 善良な聖人―サンチョ・パンサ
8 味わい深い2人の会話
9 死:見果てぬ夢の果て
10 セルバンテスのスペイン透視術
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