出版社内容情報
子供ばかりを狙る事件が発生。警察はミス・シートンの力を借りようと決めたが、シートンが逮捕されたといううわさが駆け巡り!?
内容説明
復活祭の休暇を田舎のコテージで過ごすことにしたミス・シートン。スケッチと庭いじりとヨガをしながら穏やかに暮らしていた。目下の悩みは、頼まれて描いている村の少女の肖像画が、何度描き直しても不吉な雰囲気になること。そんなふうに描きたくないのに…。一方、ロンドンでは子供ばかりを狙った事件が発生。捜査に行き詰まった警察は少しでも手がかりになればとミス・シートンの力を借りようと決めた。しかし警察がパトカーで迎えにきたことで、ミス・シートンが逮捕されたという噂が村中を駆け巡ってしまう。さらに、「戦うこうもり傘」の密着取材のために新聞記者が村に滞在しはじめ…!?
著者等紹介
カーヴィック,ヘロン[カーヴィック,ヘロン] [Carvic,Heron]
1913年、イギリス生まれ。俳優としても活躍し、「こうもり傘探偵」シリーズで作家デビューするも1980年に死去。以降は別の著者がシリーズを書き継ぎ、現在も続いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
26
概ね楽しかったけれど最後のドタバタには辟易2019/05/30
寧々子
9
ミス・シートンはいつものようにおっとりとしたまま、その気もないのに事件に巻き込まれ、その気もないまま危険な目に遭いつつも何故か大丈夫で、いつのまにやら事件解決しちゃうんですよねぇ。 なので、ミステリーとして読むと肩透かしだと思います。 この巻き込まれながらの何故か解決という作風を面白いと思わないと、もしかしたら読むのが辛いかもしれません。 それと、生真面目でおっとしたミス・シートンを楽しい女性だと思えないと! 私は大いに楽しんで読了することが出来たので、次作も読みたいです♪2019/07/06
一柳すず子
4
真の主人公は蝙蝠傘か。田舎ののんびりコージーかと思ったら霊感イラストとか児童連続殺人とか色々重かった。2024/01/26
しのぶ
2
1作目よりもさらにユルくなっている気がする「ミス・シートン」。「このシリーズはこーゆーものだ!」と開き直って(?)読んだのと、デルフィック警視とその部下のボブ・レンジャー部長刑事、村人(の極めて少数の何人か)が善人なおかげで楽しめました。うん、でも、もうちょっとミステリ色が強い方が好みではあります。 2019/07/06
まほろば
1
前作よりも楽しくよめた。村の噂話のすごさに笑ってしまった。サージョージと夫人の活躍が面白い。結局事件の動機が判然としないが、ミステリーではなく田舎のドタバタ劇として面白かった。2019/08/15