出版社内容情報
『最後のトリック』の著者による多重解決の極北! 不可解な殺人事件に挑む??ミステリ読みのプロ?≠スちのバトルロワイヤル!
『最後のトリック』の著者による、多重解決の極北!
ある屋敷で起こった不可解な殺人事件、これに挑むのは
いずれも腕に覚えのある??ミステリ読みのプロ?≠スち。
勝てば一攫千金のバトルロワイヤル、結末は??真実?≠ゥ!
内容説明
全編伏線ともいえる「閉ざされた館の不可解な連続殺人」の真相を見抜く。早い者勝ち、「真相」が分かればいつでも解答可能の争奪戦。もちろん「あなた」も参加OK。強豪たちがつぎつぎ退場していくなか、その裏で、何かが始まっていた…ベストセラー『最後のトリック』の著者があなたに挑む多重解決の極北!
著者等紹介
深水黎一郎[フカミレイイチロウ]
1963年山形県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。2007年に『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞しデビュー。技巧性の高い本格ミステリから情緒豊かな物語まで幅広い作風で活躍。2011年に「人間の尊厳と八〇〇メートル」で第64回日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
169
犯人当てクイズ番組。伏線だらけでよくこれだけ回答ができるなって感心する。自分は読み初めには七の回答を予想・・・。2015/07/13
nobby
116
これは賛否両論あるのには納得。大晦日恒例の早押し殺人犯捜し番組。キャリーオーバーな賞金はなんと20億円。この放送模様としてクローズド物な小説と参加者による推理が交互に描かれる。たくさんの説が展開されるが、段々その論証に疲れてきて、前半のしょうもない叙述ネタの方が楽しめた(笑)怪しさ満載の司会ぶりから感じる違和感が、突然明かされた瞬間は突飛過ぎてビックリ!その小説のオチにも苦笑だが、確かに伏線回収含めロジカルには成立してる…ラストな展開も興醒めだけど嫌いじゃない♪2016/12/16
だんじろー
92
とても楽しい読書だった。傑作、とまではいかないけど、十分に“怪作”ではあると思う。冒頭から最後まで伏線のオンパレード。着想から脱稿まで、一体どのくらい時間がかかったんだろうと心配してしまう。後半、純文学に喧嘩を売っているかのような司会者の台詞が痛快。これだからミステリはやめられない。2015/12/25
紅葉
90
これはこれは…凄い!作者の頭の中はどうなってるんだろう…これ考えるのにどれぐらい時間かかったのか興味津々です♪問題と解答が交互に次から次へと出て来てついて行くのに必死。一人解答する事にへ~凄い!ミステリーオタクって半端ない!私もミステリー大好きだけどオタクには到底なれない事が分かりました。いつも何となく勘で犯人当てて読んでたけど本格ミステリーはこう読むべしと教わった気がします。やっぱりミステリーって面白い♪いっぱい頭使って楽しませてもらいました。2016/05/31
stobe1904
89
当代きっての技巧派による本格ミステリー。ミステリーサークルのOBとOGが集まる閉ざされた別荘で起こる殺人劇をTV番組で解くのが、主なストーリー。芥川龍之介の「藪の中」を彷彿させる多重視点や、それをベースとした多重解決といい、ちょっと技巧に走りすぎた感が残る。個人的には「最後のトリック」のようなもっとシンプルな作風が好み。★★★☆☆2016/10/09