内容説明
大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
180
今回は、繭子には悪意は無いという仮定で読んでみた。するとそれはそれで辻褄が合う。悪いのは辰也で。2010/11/28
ピース店長
153
バブル時の静岡の街並みが安心感あふれる1冊 登場する鈴木さんも望月さんも静岡に多い名字。しかしラスト2行で私の頭は真っ白に。昔から女の方が1枚うわてですね。2015/10/10
紫 綺
101
文庫本にて読了。所詮、男と女は騙し騙されシュラシュシュシュー♪あったよな~、そんな時代。軽かったよな~頭の中身も行動も。懺悔‼️2018/07/21
ミーコ
90
まんまと騙されました! なんでぇ? たっくんの性格 こんなに変わって行くモノ❔ とか違和感アリアリでしたが、なるほど そう言う事だったんですね。夕樹なのに たっくんって・・・と、思ってたけどー。いやぁ ウブに見せ掛けて マユ、恐い❗ しかし、こんなにバレないもの? とか思いますが 最初から惹き付けられました。面白かったです。2015/05/27
藤枝梅安
84
ごく普通のラブストーリー。普通すぎて拍子抜けするくらい。 ところが読み終えると「葉桜の季節に君を想うということ」と同じくらいのショックを受ける。トリックはさておき、この小説は誰もが経験したことのあるような「通過儀礼としての恋」の在りようを描いて説得力が強い。2008/02/28