内容説明
不況下での構造変化の過程で、日本の製造業従業者は大幅な減少をみせ、製造業は衰退の途をたどっている。一方、高付加価値新製品の開発、高付加価値製品の生産によって国内生産の維持を図り、また、日本経済が中長期的に発展していくためには、アジア経済といかにうまく国際分業の関係を築き上げていけるのかということも極めて重要である。本書は、著者がこの5年間、我が国製造業の構造変化について実態調査(アンケート調査)や計量分析を行ってきた成果を一冊に取り纏めたものである。
目次
第1章 製造業の悲観的な日本経済の見通し
第2章 トランスナショナル経済への企業の対応
第3章 製造業の国内立地と高付加価値製品の生産
第4章 金融環境の悪化、製造業の構造変化と製造業の設備投資
第5章 製造業中小企業の研究開発と新分野への進出
第6章 日銀短観判断項目の主成分