出版社内容情報
蛇行を繰り返す線路、忽然と現われる円形の区画、広大な空き地。地図に描かれた戦争の痕跡を古今内外の地図をもとにさぐっていく本書は、植民地や領土問題を考える上でも示唆に富む。
内容説明
蛇行を繰り返す線路、忽然と現われる円形の区画、広大な空き地。戦時下日本を中心に、地図に描かれた戦争の痕跡をさぐっていく。
目次
地図に表わされた戦争の傷痕(地形図に描かれた空襲―名古屋;市街地に残る幅広い傷跡 建物疎開―蒲田、名古屋、京都 ほか)
植民地と領土を地図に見る(朝鮮の干拓地に記された日本の県名;台湾の農村を縦横に走る稠密な線路網 ほか)
地図が隠したもの―秘匿される地図(描かれなかった等高線―横須賀;毒ガスは地形図の空白で作られた―広島 ほか)
軍事施設はその後どうなったか(軍用地はその後どうなったのか―東京砲兵工廠(後楽園)、成増飛行場
軍用鉄道の生まれ変わり―新京成電鉄、東急こどもの国線、西武拝島線 ほか)
著者等紹介
今尾恵介[イマオケイスケ]
1959年横浜市生まれ。中学生の頃から国土地理院発行の地形図や時刻表を眺めるのが趣味だった。音楽出版社勤務を経て、1991年にフリーランサーとして独立。旅行ガイドブック等へのイラストマップ作成、地図・旅行関係の雑誌への連載をスタート。以後、地図・地名・鉄道関係の単行本の執筆を精力的に手がける。膨大な地図資料をもとに、地域の来し方や行く末を読み解き、環境、政治、地方都市のあり方までを考える。現在、(財)日本地図センター客員研究員(財)地図情報センター評議員、日本国際地図学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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