恋するフェルメール―36作品への旅

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  • サイズ B6判/ページ数 241,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560031650
  • NDC分類 723.359
  • Cコード C0095

内容説明

絵は見るものというより見に行くもの。「合奏」が盗まれた直後のボストンから始まった、全作品を訪ね歩く、世界各地への心躍る旅。

目次

マイ・ファースト・フェルメール(「合奏」一九九〇年十月ボストン)
喧騒の街の片隅で(「窓辺で水差しを持つ女」一九九一‐二年ニューヨーク)
飽きない理由(「眠る女」一九九一‐二年ニューヨーク)
あばたもえくぼ(「少女」「信仰の寓意」一九九一‐二年ニューヨーク)
ドアの向こうに恋人がいる(「牛乳を注ぐ女」1 一九九二年八月アムステルダム)
静かなる決心
小さき花のごとく(「レースを編む女」「天文学者」一九九二年九月パリ)
ハーグへ!
あるとき突然に(「ダイアナとニンフたち」「聖女プラクセデス」「マリアとマルタの家のキリスト」「二人の紳士と女」一九九六年三月ハーグ)
フェルメール時間(「手紙を読む青衣の女」「牛乳を注ぐ女」2 一九九六年三月ハーグ)〔ほか〕

著者等紹介

有吉玉青[アリヨシタマオ]
1963年、東京都生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒。ニューヨーク大学大学院演劇学科修了。主要著書「身がわり 母・有吉佐和子との日日」(新潮社 坪田讓治文学賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひろちゃん

79
フェルメールの恋についてのお話なんかな?と思ったらフェルメールを愛してやまない人のエッセイだった。フェルメールのために旅をして、フェルメールの誰にも負けないくらいの愛が伝わってきた。絵から恋が出来るくらいの感性がうらやましい。私にはそこまでの感性がないけど、絵とか音楽とかに関する知識を知ってたら面白そう。2016/04/10

けろりん

50
「不在」から始まった、有吉玉青さんのフェルメール遍歴の旅。1990年、夫君の留学に同行してボストン滞在中の筆者は、イザベラ・ガードナー美術館に「合奏」を見に行くが、何とその絵は盗難に遭い失われていた…!憧れの存在に対面が叶うと思ったものが、果たせなかった時、想いはいや増す物。NYでは会員制と学生特典を駆使して、メトロポリタン美術館に足繁く通い、時にパックツアーに参加し、限られた時間の中、名だたる名画の前を風の様に通り過ぎ、フェルメールへと直行する。旅のテーマ、芸術との向かい合い方に共感する処が多くあった。2019/03/13

すーやんぐ

16
筆者がフェルメールの絵に出会い、そしてすべてのフェルメールの絵に「会いにいく」物語。筆者は有吉佐和子さんの娘、玉青さん。絵を見にいくために旅する、とてもステキだと思いました。牛乳を注ぐ女を見た玉青さんのように、私も「ガツン」と何かと出会ってみたい。今回日本に来てたフェルメール展に行かなかったことが悔やまれる。もっと早く読みたかったな…。 玉青さんの父の言葉が印象的。「なぜ芸術を説明するのか」2019/06/22

アンジー

10
著者有吉さんと一緒にフェルメール絵画を楽しむ旅に出ているような気分でとても楽しかった!有名な「真珠の耳飾りの少女・牛乳を注ぐ女・デルフトの眺望」以外の古い絵画も検索し鑑賞しながら読む。私達に馴染みの深い「左採光・青・黄・白・黒の色使い」なるまでの過程が興味深い。同時期に生きたゴッホがフェルメールの絵画の配色について意見を述べているのも面白い。「レースを編む女」がとても小さな絵だとは知らなかった。自宅にいて世界の絵画が鑑賞できる便利な時代になったがやはり本物を鑑賞しないと分からない。いつか本物と対面したい。2023/12/16

和草(にこぐさ)

6
フェルメールへの愛が詰まっている。私も絵画は鑑賞するが、御贔屓さんはなく、こんなに愛をもって観る絵は違ってみえるのかもしれない。2016/08/14

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