出版社内容情報
政治信条ゆえに大学を追われた元教師夫妻と四人の子どもたちが電気も水道もない北カルフォルニアの山中に移り住み自給自足の歳月を送る。子どもたちは、学校に通わず、日々の労働から興味を広げてたくましく育つ。
内容説明
ラジカルな政治信条ゆえに大学を追われたデビッド・コルファックスとその一家は、北カリフォルニアのアカスギの生い茂る山中の四七エーカーの荒れ地を拓いて自給自足の生活をはじめる。水道も電気も電話もないなかで、一家は自分たちで家を建て、田舎暮らしを一から学んでいった。人種の異なる二人の養子を含む四人の子どもたちは、学校に通わず、日々の労働から興味を広げて自学自習し、生きるために必要な知恵を身につけていく。やがて、学校に行かない四人の子どもたちのうち三人までもハーバード大学に進学したことから、「小さなアカスギ学校」は全米のマスコミの注目を浴びることになった…。現代のパイオニア一家のおかしくて、悲しくて、元気づけられる物語。
目次
第1部 外国ぐらし
第2部 田舎に移り住む
第3部 シェルター
第4部 共に学ぶ
第5部 現実に直面して
第6部 小さな牧場主たち
第7部 よりよい暮らしへ
第8部 エンディング
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおい
1
リアルでつらい日々なんで読了時ため息でちゃった。20年もの歳月のうちには愉しい/嬉しいこともちろんあるけど~反戦活動で大学を追われたインテリ一家が紆余曲折を経て、北カリフォルニアのアカスギの森を一から開墾し苦労して家と農場を作る~多事多難な自給自足の暮らしの先にあるもの、もうソコは”楽園”としか言いようがない~その過酷な日々で子供たちは手伝い→生活者(ヤギや羊の飼育・生産をとおして経済まで学ぶ)へと心身ともに健やかに育ち、へき地で学校へ行けずしてハーバード大へ進学する(3人も!)等大きく実を結ぶドキュ2019/11/19