内容説明
地域住民が主体的に取り組む集落営農運動は、農業をはじめ地域が直面している諸課題を解決し、また地域資源を保全・活用しながら、張り合いを持って暮らし続けられる地域をつくるため、自主的に相談・協議し、それぞれの脳みや希望を出しあい、想いを結集した地域の将来構想(「集落ビジョン」)を描く。全国の元気な27事例。
目次
解説 進化し続ける集落営農
1 みんなで描く地域の将来ビジョン
2 田んぼもイネもフル活用
3 新たな産地と仕事づくり
4 上手な機械利用
5 担い手づくり・農福連携
JAの取り組み 新農政の活用による地域営農ビジョン実践強化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
15
帯びによると、27事例が紹介されている。中山間の課題は、過疎化、高齢化、後継者不足。機械化貧乏。獣害。そして、耕作放棄地・荒廃地の増加(8頁上段)。TPPでは、ひとにぎりの勝ち組に農地を集め、大規模強い農業という地域破壊路線(同頁下段)が極めて問題視されねばならぬ。集落営農とは、三角関係で、環境の維持・保全―生産活動―暮らしの協同と、それぞれを繋ぐ結合体(10頁図1)。集落では展開しにくい場合、旧村単位にまで広げて組織して対応を(15頁)。中山間地帯では集落単位で法人組織化するのが合理的。 2014/09/05
はっちー
0
集落を持続的に維持するためには、集落でのビジョンを明確なものにし、合意を図って進めていく必要がある。人をうまく活用し呼び込むことで、土地を守っていくことができる。2022/02/12