内容説明
昭和十三年、ドイツ外相リッベントロープは、大島浩ドイツ大使と日独軍事同盟を画策していた。だがこれを結べば、ソ連以外に英米仏を刺激することになり、日本にとっては危険な賭けとなる。ソ連を仮想敵国として、英国の中国援助を断って支那事変の早期終結を目指す板垣陸相は賛成するが、英米との経済関係の悪化を心配する池田蔵相や米の石油に頼る米内海相は真っ向から反対して、五相会議の意見は分裂した。長篇歴史ドキュメント完結。
目次
第1章 破綻した交渉
第2章 第二次世界大戦の勃発
第3章 日独軍事同盟の成立
第4章 日独軍事協力