内容説明
別れは、新たな恋のプレリュード。待つ愛、待たせる愛、太陽になったり、月になったり、人は、恋という舞台で、さまざまな役を演じる。書き下ろし恋愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
50
恋愛は、いかに愛する人のために自分の時間を差し出すことができるか・・・ということかもしれない。待つ身でも待たれる身でも・・・。ただ、待つ側としてはいつになったら自分の番が来るのだろう・・・といつもいつも悶々として、いっそのこと別れてしまいたい・・・でも自分からは言い出せずに飲み込んでしまうことも多々あるかもしれない。いつまでも一方通行の恋愛は成り立たないと言うことかなぁ。素敵な恋愛とはどんなものか・・・改めて考えたくなってしまった1冊。実生活ではもう恋愛なんて無いけど、家族愛だって同じかもね。2012/09/20
チェス
4
ジュンコという女性たちの恋愛。 面白く。図書館本。2019/06/03
rikako
2
数年ぶりに恋愛小説を読んだ。でも、甘々の話でも、ドロドロの愛憎劇でもなく、少なからず誰にでも経験があるんじゃないかと思う「待つ側、待たせる側」の話。待つことに疲れた女性と、待たせるだけ待たせて去っていく男・・・、待つことに疑問を持つ男性、色々な男女関係が繰り広げられてのだが・・・。恋愛において一方的な関係は成立しないじゃないかって、個人的には思う。恋愛だって人間関係なのだから、お互いを尊重しあう関係でありたい、というかあるべきだと思う。理想論か?(笑)2012/09/27
hidez
1
短編集かと思いきや最後にそれぞれのストリーが絡み合う。「待つ側」と「待たす側」自分はどちらに属するのだろう。自分の恋愛観はとはちょっと違って色々と考えさせられた。(読み終わった日はテキトー)2012/11/22
まめちゃん
1
やはり幾つになっても、異性を好きになるという感情をもてることは素晴らしいのではないでしょうか? 若い人が感じる恋愛と、熟年者が感じる恋愛は質的にも量的にも違ってくるのでしょうけど、それぞれの年代に相応しい、あるいは特異なものでも、人を好きになれるのは、それだけまだバイタリティーが自分に残っている証拠だと思います。2011/06/22