内容説明
歴史を振り返れば、宗教団体が時の権力に武力で対抗した例は多く、特異な教理や予言で社会を不安に陥れ、異様な熱狂に民衆を巻き込んだり、布施や修行上のトラブルも枚挙にいとまがない。―カルト宗教と日本人の精神のありようを探る、異色の日本宗教史。
目次
プロローグ 宗教は世界を騒がせる
第1章 宗教は孤立する
第2章 宗教は武装する
第3章 宗教は自殺する
第4章 宗教は狂乱する
第5章 宗教は洗脳する
第6章 宗教は予言する
第7章 宗教は性を語る
第8章 宗教は偽り奪う
第9章 宗教は暴行する
エピローグ 宗教はマスコミを騒がせる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
30
先輩に元オウム信者がいた。'95年に逮捕され釈放後脱会したと風の便りで聞く。20年近く会っていないが、きっと再会する事はないだろう。先輩の哀しい瞳を思い出すたび、少し切なくなる。そして、弱みにつけ込み人間性すら変えてしまう「教え」というものを激しく憎む。2013/04/01
ぎゃり粉(ぎゃりこ)
1
読みづらかった。確かに日本における宗教絡みの事件や出来事を紹介しているのだが、それが時代順ではなくカテゴライズ毎で、固有名詞が多数登場するのものあってほとんど記憶できない。端的な理解としては「宗教と呼ばれる概念」が結果であるものと原因であるものの2種類の問題があるように感じる。個人的には概ね後者が世間を騒がしがちなのではないかと思った。2022/01/30