出版社内容情報
健診前の節制が不幸を招く? ストレスチェックでわかるのは会社のブラック度? 元産業医が明かす矛盾だらけの「職場の健康管理」。
内容説明
飲酒量のウソは必ずバレる?がんは見つけられない?大人になっても、なぜ毎年身長を測るのか―20年以上前から産業医として勤務した著者が、現場で直面した様々なエピソードとともに、働く人にとっての真の健康や元気のためのヒントを紹介。
目次
第1章 「残念な健康診断」の実態
第2章 職場でなぜがん検診が受けられないのか
第3章 職場の健康管理は何が問題なのか
第4章 ストレスチェックで分かる会社のブラック度
第5章 会社の健康度は、メンタル不調で分かる
第6章 期待できる健康管理は、どうやってつくるか
著者等紹介
亀田高志[カメダタカシ]
株式会社健康企業代表・医師。1991年産業医科大学卒業。企業立病院での臨床研修を経て、大手日本企業や外資系企業での産業医を11年間務める。母校の産業医養成機関の講師を経て、2006年に同大学が設立したベンチャー企業の創業社長に就任。16年に退任後、現職専従となり、現在は企業や自治体等でのコンサルティングや研修、講演、執筆活動に注力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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niisun
16
「会社の健康診断は、血液系の疾患予備軍のチェックをしているだけで、ガンも精神疾患も診てないよ。だから健康管理は自己責任でしっかりね!」って、そんなことは、たぶんみんな知ってるんじゃないかと…。“新書”というものには、その先を期待したいところですね。うちの会社でも、従業員50人以上の会社に義務付けになったストレスチェックをはじめたり、安全衛生委員会が立ち上がったりしてますが、正直、効果にはかなり疑問がありますね。何しろフィードバックが何もないからなぁ…。まあ、この本の言う通り当分は自己責任なんでしょうね。 2017/12/08
ゆうゆう
7
あぁ、そうなのか、の連続だった。健康診断を診察の場にしてはいけない、身につまされる。普段の行いは身体に蓄積されるもの。やっぱりごまかしきれないよねぇ…。すっぴんで勝負!できないから、普段の不摂生をなんとかせにゃ。一番以外だったのは、うちの会社の健診、わりと良心的メニューではないか?と思えた。2018/06/16
ふたば
2
健康診断はがんを発見するためのものではない。レントゲン検査はがんではなく結核を発見するために行われる。その他は生活習慣病の発見のため。ナルホドなぁ。健康診断の直後に高ステージのがんが発見される、なんて聞いて役に立たないのかと思っていたが、そうではなく、元々その機能は持ち合わせていないということだ。生活のクオリティを保つためには、生活習慣病の予防が、一番重要だということはよく理解できる。体内環境の悪化をいち早く検知し、改善するためには、継続的な観察が必要となる。健康診断とはそういうものだ。今更だけどね。2017/12/05
キョウ
1
健康保険組合で、健康診断の受診率を上げることについての話し合いに参加して、いろいろとわからない事が多く、書店にあったこの本を手に取りました。 内容は思っていたとの少し違いましたが、健康は自分から守りに行くという、受け身ではなく自分から情報を得て守る姿勢が大切というようなことが書いてあり、感銘を受けました。2020/10/23
なめこ
1
会社の健康診断は、社員のための「福利厚生」ではなく会社のための「労働資源の管理」である、という前提がまず目からウロコ。そのうえで、法律的な実施義務以上の、保健指導やオプション検査は福利厚生なんですね。数値を一時的によくしようと節制するのは無意味。とにかく出た数値を真摯に受け止めること、そして継続して結果を保管することが大切みたい。そして健康診断では調べない、見つからない病気もたくさんあるということを肝に命じておこう。2018/09/03
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