目次
第1部 生きるということ(迷ったら、初心と理想を忘れるな;記者の仕事は、歴史を刻むことである ほか)
第2部 自分の頭で考えてみよう(流行の背後にマーケット戦略あり―AKB総選挙で考えるビジネス;政治家も科学的思考法を持て―STAP細胞確認の「悪魔の証明」問題 ほか)
第3部 キャンパスでは今(ビジネスで役立つのは、多様な教養の蓄積こそ;教育とは、決して盗まれることのない財産である ほか)
第4部 世界は動いている(国の発展には、まず女性へ教育を;アジア諸国の友好で「共通の敵」に立ち向かう―国境の無い環境問題 ほか)
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
ジャーナリスト。東京工業大学リベラルアーツセンター教授。1950年長野県松本市生まれ。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。報道記者として、さまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題を担当する。1994年から11年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年よりフリーになり、書籍やテレビ、選挙報道等でニュースをわかりやすく解説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みゃーこ
63
教育とは、決して盗まれることのない財産である。教育の大切さを力説する池上さん。次世代に残せる財産とは教育をおいてほかにない。池上さんが伝えたかったこと、生きること、学ぶこと、知ることを彼のライフスタイルから学ぶ一冊。2015/08/31
G-dark
28
「歴史は偶然の積み重ねでできあがっているわけではありません。過去を手がかりに現代を読み解くことによって、すこし先を見通すことができるかもしれません。だからこそ、いまにつながる現代史を知ることが重要なのです」と池上さんが書いている通り、ものごとは全て繋がっています。報復に報復を繰り返す、そんな負の連鎖を断ち切るためにも、なぜそんな出来事が起きたのか、という歴史を学ばなければなりません。「エルトゥールル号からの恩返し」のように、良い行いがまた良い行いとなって返ってくる幸福なラリーを受け継いでいくために。2018/08/13
ちゃこばあ
27
若者はもちろん、元若者も、もっと学んで考えることを提言されています。評価が厳しいゆえに受講者が当初の半分になってしまった氏の授業。もったいないな・・できることなら聴講したい。テレビ講義との違いを見てみたい。2015/08/05
スリカータ
22
わかりやすいの代名詞、池上さん。でもこの本は国立大学の講義レベルのわかりやすさですから、当然踏まえておきたい程度の難しさはあります。もう少し噛み砕いてほしいと感じる事もありましたが、連載記事のまとめ本ですから、字数制限の都合でしょう。章末のコラムも面白かった。キューバのレストランは怖いもの見たさで入ってみたい。2015/06/10
緋莢
21
次の悲劇を防ぐには、まう歴史に学べ」、「経済学は、金儲けではなくよき社会のためのもの」、「権力に屈せず、表現と言論の自由を守るということ」2012年から東京工業大学リベラルアーツセンターに所属する著者が、学生の様子や教養をめぐる論議、日々のニュースに関する事をエッセイの形でまとめた日本経済新聞連載「大岡山通信」を書籍化。2016/11/08