内容説明
死刑台のエレベーター=ジュリアン、異邦人=ムルソー、模倣犯=ピース、悪人=清水祐一、1Q84=青豆・・・本当に裁判にかけたら、死刑か無罪か、懲役何年が相当か?前裁判官がリアルに指南。
目次
1章 殺意にかられる「魔の瞬間」(ロバート・ワイズ「ウエスト・サイド物語」―殺人事件の標準は衝動的殺人;ジョージ・スティーヴンス「陽のあたる場所」―湖上のボート転覆殺人は無罪か死刑か ほか)
2章 「計画犯罪」の死角(ドストエフスキー「罪と罰」―ラスコーリニコフは、本当は死刑!?;ルネ・クレマン「太陽がいっぱい」―華麗なるアラン・ドロンの死体なき殺人事件 ほか)
3章 犯人と被害者の「さまざまなる情状」(アンジェイ・ワイダ「灰とダイヤモンド」―テロリスト、暗殺者も死刑にはならず;レマルク『凱旋門』―恋人の復讐のための殺人、その是非は ほか)
4章 裁く者にとっての「法廷の掟」(ジェームス・ケイン「郵便配達は二度ベルを鳴らす」―交通事故偽装殺人と裁く者を惑わす魔力;J・M・ディラード「逃亡者」―逃げるリチャード・キンブルをどう裁く? ほか)
5章 現代ミステリーが描く「闇と光」の虚実(東野圭吾「容疑者Xの献身」―同情すべき殺人の刑罰はどこまで下がるか;宮部みゆき「模倣犯」―中居正広演じるピースの猟奇殺人は無罪かも? ほか)
著者等紹介
森炎[モリホノオ]
1959年生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁、大阪地裁などの裁判官を経て、現在、弁護士(東京弁護士会所属)。裁判官時代には、官民交流で、最高裁から民間企業に派遣され、1年間、三井住友海上火災保険(株)に出向勤務した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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