出版社内容情報
毎日曜日、日経朝刊文化面に紡がれた珠玉のエッセイが一冊に! 練熟の作家たち50人の鋭敏な感性が切り取った日常の一齣から、日々のニュースに隠された時代の空気がたちのぼる。五感で味わう”世相歳時記”決定版!
内容説明
休日の朝にたたずむ文章―日経新聞文化面に昨年の一月から十二月まで綴られた滋味豊かな随想の数々。季節のうつりと身のまわりの風景に向けられた四十九人の清澄なまなざしは、毎日のニュースからは見えてこない世相の断片をあざやかに描出する。珠玉のアンソロジー。
目次
高齢者の部屋(野見山暁治)
ベルリンへの眼差し(坂上弘)
変身する東京(出口裕弘)
米に息づく若冲の心(梅原猛)
蜜柑(平岩弓枝)
二月某日、旧友と(常盤新平)
親からの頼まれごと(増田みず子)
腰痛と小説家(久間十義)
月ふたつ(永井路子)
煙草(小川国夫)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
relaxopenenjoy
5
日経新聞の連載。作家や文芸評論家等の方の随筆集。芥川賞や直木賞受賞など当方が知らないだけでそうそうたる作家の方が多い。短いので隙間時間に読みやすい。伊藤若冲についてがテーマの方が3名程。この頃ブームだったのかな。 印象に残ったのは盛田隆二氏「幼児のように泣く父」、増田みず子氏「親からの頼まれごと」など。 メモ 南木佳士氏。出口氏の文章で、中井駅周辺に矢田津世子や林芙美子の家が残る。文芸論の話で、高見順の敗戦日記など。2023/06/09
篠静
0
一番心に残ったのは、「父の姿を探す旅」2012/04/26
あさみ
0
仕事の関係で手にした本。有栖川有栖さんの「お客は偉くない」はなるほどなと感じさせられる。2010/10/05