出版社内容情報
現役を退いた男の胸を去来するものは何か……。青春時代の淡き恋、結婚そして無我夢中で走り抜けた働きざかりの惑い、天命を知って得たある種の諦念。古き良き東京を舞台に繰り広げられる男と女の生きざまを描く。
内容説明
青春時代の憧憬と淡き恋。結婚への愛着と後悔。そして、働きざかりの分別と惑い…。男と女のさまざまな本音を描きだす最新エッセイ。
目次
1 男と女の本音(恵比寿とハーモニカと「ローレライ」;高輪台から東京湾が望めた頃;男三十、市谷濠端逢魔が時 ほか)
2 ちょっといい女(女将;きりりとした女;結婚しない女 ほか)
3 強靱な人生(「一つの鍋」を囲むということ;ガーデニング;ストーカー ほか)