内容説明
仕入をしない小売業、生き残りをかけた改革の軌跡を詳細分析。日本の百貨店業界に深く根付いている委託仕入れ・売上仕入れという日本独特の取引先との分業と、それに対して大丸が行ってきた10余年におよぶ改革への取り組みを通して課題を明らかにする。
目次
はじめに:本書の問題意識と構成
ビジネスシステムとアウトソーシング
百貨店における委託仕入れの検討
1990年代の百貨店の生き残りをかけた取り組み
改革までの取り組み―守りの改革から攻めの改革へ
百貨店のビジネスシステムの再構築―「第1次営業改革の事例」
組織内部における情報獲得の仕組み構築
「カスタマーズ・ビュー」への取り組み―組織内部情報の獲得3
自主運営売場への取り組みと情報―外部からの情報の獲得
第1次営業改革導入時の葛藤―合理性と非合理性の狭間
第1次営業改革の成果―大丸札幌店の出店
新たな課題と第2次営業改革への取り組み
結論とインプリケーション
著者等紹介
新井田剛[ニイダタケシ]
1962年生まれ。1986年同志社大学文学部英文学科卒。同年株式会社大丸入社。2008年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。博士(経営学)。現在、株式会社大丸松坂屋百貨店勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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