チャートによる内科診断学

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チャートによる内科診断学

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  • サイズ B5判/ページ数 357p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784498020405

出版社内容情報

《内容》 近年,種々の検査法の発達により診断手段も多様化してきている.本書は現在の時点で各種症候や所見から何を考え,どのような方法を用いてアプローチし,正しく効率よく診断すべきかをチャートを用いて示したものである.執筆には第一線で臨床に携わる専門医があたり,最新の診断の実際を簡潔に述べている.診断のプロセスを的確にフォローしチェックできる書として,医学生,研修医の方々にとくに役立とう. 序  診断学は医療の基礎であることは言うまでもない.近年,診断に要する医療機器の開発は目を見張るものがある.これは診断精度の向上というニーズに答えるためであり,その成果は充分に上がっている.一方で医療機器の開発にともない,当然のことながら診断に求められる知識は膨大なものになっていることも否めない.このような最近の医療技術の進歩と相まって,医療現場においては診断に急を要する場面が多くなっている.これは心筋梗塞や脳梗塞など急性疾患治療における“ゴールデンタイム”からも容易に推察されるであろう.正確,かつ迅速な診断が要求されるゆえんである.  診断学の名著吉利和監修「内科診断学」が世に出たのは昭和41年である.私どもの座右の書として多いに利用された.その後,診断機器の開発とともに,年々ページ数を増し,私どもが教育を受けたころに比較すると最近はほぼ1.5倍のボリュームになっているのではないだろうか.それだけ,現代の医師には多くの知識が要求されているのである.「内科診断学」の優れたところは,正確で遺漏のない手順により論理的な鑑別診断学を身に付けるように編集されたことであろう.しかし,これだけの分量になると知識の整理にはかなりの努力を要するという声も聞く.また,プライマリーケアという急を要する医療現場には簡便な診断学の要求が高まるのも無理無からぬことと思える.  本書は,日々診療に追われている研修医,知識の簡便な整理を期待する学生,そして専門外の診療を要求されるプライマリーケアの先生方の要求に基づいて企画された.「チャートによる診断学」というのは,多くの先生方には抵抗があるかもしれない.それは,そもそも診断学は簡単な図式では書ききれないほど内容が濃いものであるからである.企画者である私自身そのように思っている.そして,一部の執筆者からも書ききれないとお断りを受けた経緯もある.ご無理を,願ったのである.しかし,ご無理を願っただけのことはあり,独創的で素晴らしい内容の診断学書が出来上がったと自負している.必ずや多くの読者の満足のいくものになったと確信している.しかし,この「チャートによる診断学」ですべてが診断できるわけではないということは改めて断る必要もないであろう.大方の診断についてはカバーできるであろうが,必ず漏れてくる例外的な疾患が現場にはあることを念頭においておくことも大切なことである.  本書が臨床診断の一つの手段として利用され,診断技術の向上に果たす役割があったとするなら編者としてこれに勝る喜びはない.最後に,診断学のチャート化という無理なお願いをした執筆者各位,ならびに企画から編集に至るまでさまざまなご協力をいただいた中外医学社の荻野邦義,秀島悟両氏に深甚の謝意を表したい. 1996年7月 編者    《目次》 §1.全身性症状 1 1.慢性疲労,全身倦怠感 〈合地研吾 後藤守孝 松田重三〉 2 2.発熱 〈後藤守孝 合地研吾 松田重三〉 4 3.発汗異常 〈川原健資 久保木富房〉 7 4.かゆみ 〈竹原和彦〉 10 5.のぼせ,ほてり 〈藤原敏博 武谷雄二〉 12 6.食欲不振 〈川原健資 久保木富房〉 14 7.体重減少 〈寺本民生〉 16 8.口渇 18 9.爪の異常 〈竹原和彦〉 20 10.月経異常 〈藤原敏博 武谷雄二〉 22 11.睡眠異常 〈井上新平 戎 正司〉 24 12.易感染症 〈早川 浩〉 26 §2.呼吸器系 29 1.息切れ 〈中島幹夫 大田 健〉 30 2.咳嗽,喘鳴 32 3.喀痰 〈棟方 充〉 34 4.血痰,喀血 36 5.呼吸異常 〈金沢 実〉 38 6.嗄声 40 7.呼吸音・音声伝導亢進・低下 〈杉山幸比古〉 42 8.副雑音 44 9.Lobor shadow 〈佐竹範夫 長井苑子〉 46 10.びまん性陰影 48 11.透過性亢進(胸部X線写真) 〈尾尻博也 多田信平 川上憲司〉 50 12.胸水,縦隔,胸郭(胸部X線写真) 52 13.肺活量低下(肺機能検査) 〈永井厚志〉 54 14.一秒率低下(肺機能検査) 56 15.フローボリウム曲線異常(肺機能検査) 〈飛田 渉〉 58 16.肺拡散能力の異常(肺機能検査) 60 17.血液ガス異常 〈檀原 高〉 62 18.胸水穿刺液検査 64 19.気管支肺胞洗浄検査 〈貫和敏博〉 66 20.呼吸器疾患における臨床検査,検査データの考え方 68 §3.循環器系 71 1.ショック 〈小宮山伸之〉 72 2.動悸(心悸亢進) 〈石綿清雄〉 74 3.胸痛,背部痛 〈清野精彦〉 76 4.間欠性跛行 〈山沖和秀 矢崎義雄〉 78 5.心雑音,心音の異常 〈清水昭彦 松崎益徳〉 80 6.脈の不整 82 7.バチ指 〈小森貞嘉〉 84 8.チアノーゼ 86 9.血管雑音 〈山沖和秀 矢崎義雄〉 88 10.静脈の怒張 92 11.高血圧 〈片山茂裕〉 94 12.低血圧 96 13.血圧の左右・上下肢差 98 14.循環器疾患における臨床検査,検査データの考え方 〈大内尉義〉 100 §4.消化器系 107 1.吐気,嘔吐 〈一瀬雅夫〉 108 2.嚥下困難 110 3.胸やけ 112 4.上腹部痛 〈星野恵津夫〉 114 5.下腹部痛 116 6.下痢 〈正田良介〉 118 7.脂肪便 120 8.便秘 〈大和 滋〉 122 9.便失禁 124 10.腹部膨満,鼓腸 〈松川雅也〉 126 11.吐血 〈小坂 秀〉 128 12.下血 130 13.黄疸 〈正木尚彦〉 132 14.肝腫 〈池田 均〉 134 15.腹部腫瘤 〈名越澄子〉 136 16.腹水 〈尾形逸郎〉 138 17.皮膚症状(くも状血管腫,手掌紅斑など) 〈山田真和〉 140 18.肝性脳症 〈橋本直明〉 142 19.血清酵素値異常〔AST(GOT),ALT(GPT),ALP,γ-GTP〕 〈筋田和文 山田真和〉 144 20.肝炎ウイルスマーカー(HAV,HBV,HCV) 〈尾形逸郎〉 146 21.肝腫瘤 〈佐藤 譲〉 148 22.胆嚢腫瘤 〈八幡和彦〉 150 23.膵腫瘤 152 24.消化管疾患における臨床検査,検査データの考え方 〈菅野健太郎〉 154 25.肝・胆・膵疾患における臨床検査,検査データの考え方 〈林 茂樹〉 156 §5.腎,水電解質代謝 159 1.多尿 〈渡辺有三〉 160 2.乏尿 162 3.浮腫 〈佐中 孜〉 164 4.脱水 168 5.蛋白尿,血尿 〈海津嘉蔵〉 170 6.ネフローゼ症候群 172 7.低ナトリウム血症 〈飯野靖彦〉 174 8.高ナトリウム血症 176 9.低カリウム血症 〈玉置清志 吉富宏治〉 178 10.高カリウム血症 〈安藤高志 吉富宏治〉 181 11.アルカローシス 〈飯野靖彦〉 184 12.アシドーシス 〈金井英俊 吉富宏治〉 186 13.低カルシウム血症 〈秋葉 隆〉 188 14.高カルシウム血症 190 15.腎疾患における臨床検査,検査データの考え方 192 §6.血液系 193 1.リンパ節腫大 〈押味和夫〉 194 2.脾腫大 196 3.貧血 〈浦部晶夫〉 198 4.赤血球増加 200 5.白血球減少 〈武藤良知〉 202 6.白血球増加 204 7.好酸球増加 〈押味和夫〉 206 8.リンパ球増加 208 9.リンパ球減少 〈早川 浩〉 210 10.単球増加 〈武藤良知〉 212 11.血小板増多症 〈長澤俊郎〉 214 12.血小板減少 216 13.免疫グロブリン異常 〈戸川 敦〉 218 14.過粘稠度症候群 220 15.出血傾向,紫斑 〈坂田洋一〉 222 16.血栓傾向 225 17.血液疾患における臨床検査,検査データの考え方 〈押味和夫〉 228 §7.内分泌,代謝 231 1.テタニー 〈竹田 秀 松本俊夫〉 232 2.眼球突出 〈佐藤幹二〉 234 3.甲状腺腫 246 4.女性化乳房 〈竹田 秀 松本俊夫〉 238 5.乳汁分泌 240 6.低身長 〈田中敏章〉 242 7.末端肥大症 〈寺本 明〉 244 8.高アンモニア血症 〈富谷智明〉 246 9.高血糖,糖尿 〈戸塚康男〉 248 10.低血糖 〈南條輝志男 阪口英伸〉 250 11.高インスリン血症 252 12.高脂血症 〈寺本民生〉 254 13.低脂血症 〈松島照彦〉 256 14.黄色腫 258 15.肥満 〈徳永勝人〉 260 16.高尿酸血症 262 17.内分泌疾患における臨床検査,検査データの考え方 〈戸塚康男〉 264 §8.神経系 267 1.意識障害(失神を含む) 〈谷川明代 黒岩義之〉 268 2.けいれん発作 271 3.痴呆 〈武田克彦〉 274 4.頭痛,髄膜刺激症候 〈五十嵐久佳〉 276 5.顔面・頭部の神経痛 〈水野智之 桜井正樹〉 278 6.視力・視野障害 〈大平明彦〉 280 7.眼瞼下垂,複視 〈楠  進〉 282 8.末梢性顔面神経麻痺 284 9.瞳孔異常 〈福武敏夫 服部孝道〉 286 10.ふらつき,めまい 〈水澤英洋〉 288 11.言語障害 〈武田克彦〉 290 12.ふるえ 〈郭  伸〉 292 13.不随意運動 295 14.しびれ 〈本吉慶史〉 298 15.四肢の筋力低下 301 16.歩行障害 〈水澤英洋〉 304 17.尿失禁,尿閉 〈服部孝道〉 306 18.高CK血症 〈中瀬浩史〉 308 19.高乳酸ピルビン酸血症 310 20.神経疾患における臨床検査,検査データの考え方 〈清水輝夫〉 312 §9.アレルギー,膠原病 315 1.喘鳴 〈朱 宰弘 坂本芳雄〉 316 2.鼻炎症状 318 3.湿疹,膨疹 320 4.IgE高値 〈中川武正〉 322 5.四肢痛 〈柳川 明〉 324 6.関節痛 326 7.腰痛 328 8.Raynaud現象 330 9.紅斑様皮疹 〈市川幸延〉 332 10.皮下結節 334 11.皮膚潰瘍 336 12.ぶどう膜炎 338 13.赤沈亢進 〈高崎芳成〉 340 14.抗核抗体陽性 342 15.リウマトイド因子陽性 344 16.アレルギーにおける臨床検査,検査データの考え方 〈中川武正〉 346 17.膠原病または自己免疫疾患における検査の考え方 〈高崎芳成〉 348 索引 351