内容説明
文学はけっして正解を押しつけない。あるのは答えではなく、問いそのものだったりする。だからこそ、どこかに今のあなた自身がいるかもしれない。あなたを動かす言葉が、あなたに見つけられるのを待っているかもしれない。働くあなたに「働く文学」を―。
目次
第1部 働くことを探して(仕事を語ることの難しさ;私が出会った働く人々)
第2部 読んでほしい29の物語(人はなぜ、働く文学を読むのだろうか;働くことの意味を探して;社会人という人生初の世界;孤独について;働く情熱のゆくえ;同僚・上司・部下;仕事と家庭をめぐって;定年後を生きる)
著者等紹介
奥憲太[オクケンタ]
1969年生まれ。京都府出身。慶応義塾大学卒業。人事・人材開発・経営企画等に携わる現役会社員。産業カウンセラー、キャリアコンサルタント(国家資格)としても執筆・活動をしている。1995年に三田文學新人賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空の色は青い
1
前半部分があまり印象に残っていない。働く人それぞれの働き方がある、といった感じだろうか。後半部分の書籍紹介は興味深いものがあったが、長い!そして、結末まで描かれているのは、残念だった。参考になりそうな本もあったので、いくつか読んでみたいと思う。2018/08/17
すうさん
1
2部構成になってる。一部は自分の経験から「働くということへの考察。二部は働くことに関する小説の紹介になっている。構成上わかることで、最終テーマの「仕事の悩んだときの助け」に至らないことにちょっと不満。目の付け所もいいし、評論解説も素晴らしいのに。せめて三部構成にして最後の章で纏められたらよかったと思う。2018/01/12
パペイ
0
読んでみたい本がたくさんありました。2022/09/19
おひろ
0
著者の実体験がすごく身にしみた。ひとつの会社で続けていくにしろ、転職するにしろ、自分と真剣に向き合う必要がある。その点で、普段なかなか聞くことができない他人の仕事観を見られるのが良かった。著者の推薦図書も色々な観点で選ばれており、積んでいる本を読みきったら是非読みたい。2019/05/01
くりすたー
0
筆者が仕事とは何かということに真摯に向き合ってきて、やがてキャリアカウンセラーとなった道のりが描かれている。後半の仕事をテーマとした文学の紹介は、ちょっと偏った読み方にも感じられたが、これを仕事本として取り上げるか、という驚きはあった。森崎和江のまっくらという本は図書館で見つけられなかったが、林芙美子の放浪記を借りてきた。こういうのが、読書の数珠繋ぎの面白さな気がする。2018/09/09